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大館市とアールビーズ スポーツ連携協定を締結 県内初 健康増進、イベントなど助言

2020-10-31
スポーツ連携協定を結んだ福原市長㊧と橋本社長(市役所)
 大館市は30日、ランニング専門誌「ランナーズ」を発行するアールビーズ(本社・東京、橋本治朗社長)とスポーツ連携協定を結んだ。県内では初めてで、健康増進やイベントの助言など、スポーツ振興に関わる事業を包括して進めていく。市役所で締結式を行い、福原淳嗣市長は「まちづくりの一助になると確信している」と述べた。
 協定はスポーツを通じた健康増進や習慣化、地域のスポーツイベントへの助言、提言、障害者スポーツの振興などを両者が連携して取り組むもの。同社が全国でスポーツタウンづくりを進めるプロジェクトの一環で、現在56の自治体と協定を結んでいる。官民のスポーツ情報をまとめたスポーツタウンサイトを構築し、アプリと連動することで地域住民とのスポーツコミュニティーづくりを目指す。同日、ホームページ「スポーツタウン大館市」を開設した。
 市は2018年から、山田記念ロードレース大会のエントリー管理に同社が運営するランニングポータルサイト「RUNNET(ランネット)」を採用。これを縁に、協定の提案を受けた。市は、全国のランナーなどと目標走行距離を目指す同社のイベント「オクトーバーラン&ウオーク」に今年初めて参加している。
 締結式には福原市長、橋本社長ら関係者が出席。両者が協定書に署名した。福原市長は「東京五輪、パラリンピックに向け、スポーツを文化にする機運が高まっている中、市でも(スポーツ振興に)本気になって取り組んでいる。媒体を通し、スポーツと暮らしをつなげているアールビーズとの連携は、まちづくりの一助になると確信している」と述べた。
 橋本社長は、1975年に同市出身の山田敬蔵さんが出場したボストンマラソンを取材したことをきっかけに「ランナーズ」が生まれたことなど、同市との縁を紹介。山田記念ロードレース大会との関わりも深めていきたいとしながら「コロナ禍で地域が注目されている。スポーツツーリズムを通して街の活性化につなげていければ。締結を機に、健康づくりにつながる交流を一緒に進めていきたい」などと話した。

北鹿の2人に大臣賞 木村さん(鹿角市)、藤盛さん(大館市) 県種苗交換会 横手で開幕

2020-10-31
約1200点の農産物が並べられた県種苗交換会の展示会場(横手体育館)
 第143回県種苗交換会が30日、横手市で開幕した。新型コロナウイルス感染防止のため出品数を制限するなど異例の状況下での実施となったが、生産者が丹精込めて育てた約1200点の農畜産物が出品された。審査の結果、木村光夫さん(鹿角市)のリンゴ「秋田紅あかり」、藤盛久登さん(大館市)のダリア「NAMAHAGEプリティ」が農林水産大臣賞に選ばれた。
 「横手から つなぐ食農 未来へと」をキャッチフレーズに横手市で9年ぶりの開催。新型コロナ感染防止のため期間が短縮され、多くの人が訪れる農業機械化ショーなど一部イベントは中止となった。
 横手体育館前で行われたオープニングセレモニーでJA秋田中央会の斉藤一志会長は「キャッチフレーズにふれ、明治から続く交換会がウィズコロナ時代においても未来へつながっていくものと確信した。農業の祭典を通じて多くの人に本県農業の底力を感じてもらい、食と農への理解がますます深まることを期待する」などと述べた。
 出品された農産物は、水稲51点、畑作物・工芸作物150点、果樹206点、野菜392点、花き195点などの計1204点。新型コロナ対策として間隔を設けた展示にするため、例年の約2000点より少なくなったが、会場には午前中から多くの人が訪れ、丹精込めて育てられた農産品をじっくりと観賞していた。
 会期は例年より2日短い11月3日までの5日間。メイン行事の談話会は、県やJAグループが力を入れている「シイタケ」をテーマに31日、よこてシャイニーパレスで開催。協賛会場の横手体育館向かい駐車場では農工商フェアなど、秋田ふるさと村第3駐車場では物産販売展などのイベントが行われる。

「技術力向上が見込める」 鹿角スキー国体 組織委が競技会場視察

2020-10-31
飛躍の会場を視察する組織委員ら(花輪スキー場)
 第76回国民体育大会冬季大会スキー競技会(来年2月18~21日)の組織委員会は30日、鹿角市の花輪スキー場で視察を行った。委員や実行委員ら約25人が各競技場で安全確認などを実施。全日本スキー連盟の若月等常務理事は「良い意味で難度の高いコース。選手たちの技術力向上が見込める」と手応えを感じていた。
 同スキー場は、距離、飛躍、大回転の各種目を1カ所で行える全国有数の会場。本年度の国体でも全競技を実施することから、安全確認や選手の動線を確保するため視察が行われた。
 この日は、組織委員や事務局の約25人が各競技場を見て回った。飛躍の会場では、安全確保のため主に選手の動線を確認。距離会場では関門の設置位置など、大回転会場では人工降雪機の位置や状態、スタートとゴールラインの位置について確認した。
 このほか表彰式の会場やプレスセンター、記録本部などが設置されるアルパスの内部も視察した。
 若月常務理事は「コンパクトで会場へのアクセスも容易。コースの難度も高く、技術力向上につながるはず」と手応えを実感。「コロナの関係で経験したことのない大会となるが、選手たちも国体には思い入れがあり、開催する意義は大きい。しっかりと対策を講じていきたい」と話した。

日沿道蟹沢―空港 鷹巣西道路開通へ 12月13日午後3時 残すは二ツ井今泉道

2020-10-30
県道下を通過し鷹巣西道路へ伸びる接続区間(北秋田市脇神)
 国土交通省能代河川国道事務所は29日、日本海沿岸東北自動車道(日沿道)を構成する鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC、北秋田市)から鷹巣西道路の蟹沢ICまでの区間を12月13日午後3時に開通すると発表した。開通区間5・3㌔は自動車専用道路となり、翔鷹大橋周辺の既存道路活用区間を通って同市今泉の国道7号とつながるほか、将来的には現在建設中の二ツ井今泉道路と接続する。
 鷹巣大館道路の接続区間と鷹巣西道路は、それぞれの工事を進める県と能代河川国道事務所が2020年度内の開通予定を発表していたが、工事が順調に進み年内の開通見通しが立った。
 このうち鷹巣大館道路と鷹巣西道路の接続区間(延長1・7㌔)は能代河川国道事務所が事業を行っており、空港ICが開通した18年度に着手。鷹巣大館道路から西に延伸し、県道川井堂川線の地下に設置された「ボックスカルバート」と呼ばれるトンネル型の構造物を通過して鷹巣西道路へと接続する。
 県が施工する同市脇神―今泉間の鷹巣西道路(延長約5・25㌔)は、現在の道路を活用する方針で12年に事業化され、14年度から工事を進めている。伊勢堂岱遺跡周辺は景観に配慮し、新たなバイパスが現在の県道と秋田内陸線下を通る。蟹沢IC周辺は現道の道幅を広げている。
 鷹巣西道路に設置される2カ所の新ICは、23日に「伊勢堂岱」「蟹沢」の名称が発表された。仮称としていた「緑ケ丘」を、地元の要望を受けて伊勢堂岱遺跡にちなんだ名称に変更している。
 同事務所は、日沿道の延伸で冬期間の入り込み観光客数が増加傾向にあるとしており、蟹沢ICまでの開通による観光周遊エリアの拡大を期待。このほか県北地域への企業進出や、災害時に国道7号の通行止めとなった場合の迂回(うかい)路が確保されるなどの効果があるとしている。
 今回の開通区間は自動車専用道路となるため歩行者・自転車、軽車両、二輪車(125㏄以下)は通行できない。蟹沢ICから翔鷹大橋を通り、国道7号と交わる今泉交差点までの区間約1・65㌔は既存道路の活用区間。工事の時期は未定だが、23年度に開通予定の二ツ井今泉道路(延長4・5㌔)と接続する今泉IC(仮称)が設置される予定。
 蟹沢IC~大館能代空港IC間の開通当日は同市鷹巣の鷹巣小学校体育館で開通式典を行う。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、関係者のみとし、一般参加は取りやめる。

 
 

偉大な作曲家しのぶ 北秋田市 成田為三の命日 没後75年 墓前で合唱

2020-10-30
成田為三の墓前で行われた演奏会(北秋田市の龍淵寺)
 北秋田市出身の作曲家・成田為三の命日に当たる29日、同市米内沢の龍淵寺で墓前演奏が行われた。あいにくの雨模様となったものの、地元の合唱団など約50人が参加。「浜辺の歌」や今年で制定から90周年となる「秋田県民歌」などを墓前で歌い上げ、功績をたたえた。
 成田為三は1893年、旧森吉町米内沢生まれ。東京音楽学校で作曲を学び、「浜辺の歌」をはじめとする数々の名曲を生み出した。1945年10月29日に死去し、同寺に眠っている。演奏会は1957年から始まり、現在は地元の合唱団が参加して続けられている。
 没後75年となった今年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図る観点から参加の呼びかけを森吉地区だけにするなど、規模を縮小。浜辺の歌音楽館少年少女合唱団、コール・もりよしのほか、関係者らが、遺影の飾られた墓前に集まった。
 演奏に先立ち、奥山亮修住職が読経し、参加者の代表らが焼香。少年少女合唱団が「浜辺の歌」、コール・もりよしが「ほろほろと」を披露したあと、参加者全員で1930年10月30日に制定された「秋田県民歌」を合唱。「山水皆これ、詩の国秋田」と歌い上げ、ふるさとの偉大な作曲家をしのんだ。
 少年少女合唱団の泉谷優奈さん=森吉中3年=は「先生への感謝の気持ちを込めて歌った。雨が降ったけど、良い歌が届けられたと思う」などと話した。
 
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事業継続応援金 2回目実施 対象拡大し幅広く支援 大館市 14日から申請受け付け

2020-09-08
 大館市は、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少した事業者を支援する「事業継続応援金」の2回目を実施する。減収対象月は6~9月、減少率は前年同月比で20%以上の全ての事業者(一部条件あり)が対象で、20万円を給付する。第2波による感染が拡大する中、飲食、宿泊業のみならず、建設、製造業など幅広い業種の支援を目指す。申し込みは14日から。
 応援金の1回目は、国の持続化給付金や県・市の感染症拡大防止協力金の支給を受けられない事業者を対象に、2~5月までの減収率が20%を超える事業者に20万円を給付した。8月7日に申請を締め切り、244事業者に4880万円を給付した。
 業種別は卸・小売業が85件(34・8%)で最多。次いで理・美容業36件(14・8%)、建設業27件(11・1%)、医療業20件(8・2%)、製造業16件(6・6%)、飲食業12件(4・9%)、その他48件(19・6%)。減収50%以上は国の持続化給付金の対象となっていたため、影響が大きい飲食業の申請は少なかった。
 また、緊急事態宣言措置に伴う休業・営業時間短縮要請に協力した事業者を支援する感染症拡大防止協力金は7月10日に申し込みを締め切り、465施設に計9300万円を給付。食事提供施設が163件で最も多く、遊興施設(スナック、カラオケなど)102件、商業施設(生活必需品以外の小売店)88件、学習支援施設(学習塾、音楽教室など)51件などと続いた。
 1回目の応援金、協力金の申請件数を踏まえ、2回目の応援金では約500事業者、1億円の給付を想定する。交付要件は3月31日時点で市内で事業を営んでおり、かつ今後1年以上事業を営む予定であること、6月から9月までのいずれかの月の売り上げが前年同月比で20%以上減少していること。資本金10億円以上の法人と公共法人、政治・宗教団体、性風俗関連特殊営業等、公序良俗に反する者は対象外となる。1回目の受給者、国・県・市の給付金、協力金を受け取った事業者も対象となる。
 商工課は「引き続き感染拡大の影響が続いている。建設業や製造業など、これから影響が大きくなると思われる業種なども幅広く支援していきたい」としている。
 申請期間は14日から11月6日まで。郵送や市のホームページなどで受け付ける。問い合わせは同課(☎0186・43・7071)。

かづの観光物産公社 「世界水準DMO」に選定 観光庁 外部人材を登用、体制強化

2020-09-08
児玉市長を表敬訪問したDMO推進室員ら(鹿角市役所)
 地域DMOである、かづの観光物産公社(岩船勝広社長)が7日、インバウンドに対応した観光地の形成を目指す観光庁の「世界水準のDMO形成促進事業」に選定された。同公社内には同日、新たな人材を登用したDMO推進室を設置し、体制を強化。新型コロナウイルス収束後の誘客拡大に期待が寄せられている。
 同公社は昨年、地域の「稼ぐ力」を引き出す観光地域づくりのかじ取り役である登録DMO(地域DMO)に登録された。
 世界水準のDMO形成促進事業は、インバウンドによる地域全体の経済効果を高めるための投資戦略やビジネスモデルを確立するための支援が目的。観光庁が登録DMOを対象に募集し、応募した同公社が選ばれた。これにより、外部専門人材の登用等に係る費用が上限1500万円まで補助される。
 同公社はこの補助金を活用し、外部専門人材2人を登用。着地型旅行商品の造成や販売、語学を生かした外国人ガイド、市民の英語力向上指導などに取り組むことで、観光メニューの開発・強化、受け入れ体制の整備を推進する。
 また、鹿角市は本年度、市内に複数ある世界級遺産を生かした旅行商品の開発やPR等を担う人材「ヘリテージ・ツーリズム・コーディネーター」を同公社に配置、支援するヘリテージ(遺産)・ツーリズム推進事業を重点に位置づけ、補助金440万円を当初予算に計上。同公社は5月に同コーディネーター1人を採用した。
 DMO推進室は、室長をはじめ外部専門人材2人と同コーディネーター1人の4人体制。室長は清水涼太執行役員兼営業部長が兼務する。
 7日は岩船社長と室員4人が市役所に児玉一市長を表敬訪問し、意気込みを語った。
 児玉市長は「世界水準を見据えた観光地形成を目指す体制が整うこととなる。市としても大変期待している」と強調。岩船社長は「ワンランクアップした世界水準DMOの事業に採択され、企画力や商品造成に磨きをかけながら戦略的に取り組んでいきたい」、清水室長は「鹿角市全体の観光を考える部署が立ち上がったことで、持続可能なまちづくりに近づけるのでは」と抱負を語った。

マイナポイントスタート カードの交付が急増 大館市 臨時窓口などで支援

2020-09-08
のぼり旗を立ててマイナポイント事業をPR(大館市役所)
 個人番号カード(マイナンバーカード)所有者を対象とした政府の消費活性化策「マイナポイント」事業が今月、始まった。来年3月まで、事前に選んだキャッシュレス決済サービスで買い物やチャージ(入金)をすると、25%分、最大5000円分のポイントが付与される制度。カード取得の動きが広がり、大館市では6~9月の交付枚数が、前年同期に比べ約7倍に増えた。市は総合支所へ臨時窓口や休日対応の窓口を開設するなど、申請手続きを支援している。
 消費増税に伴い、今年6月まで実施された「キャッシュレス・消費者還元事業」に続く事業で、マイナンバーカードの普及も目指す。
 マイナポイントの事前申し込みは7月にスタート。カードを取得後、本人認証の役割を果たす「マイキーID」を取得して、予約。ポイント還元の対象となるキャッシュレス決済サービスを一つ選んで手続きを行う。スマートフォンや、パソコンの場合はカードリーダーで読み取って手続きができる。
 今月1日からは、選んだ決済サービスでチャージや買い物をすると、金額の25%分、最大5000円分のポイントが付与される。自治体がマイナポイントの手続きを支援するほか、郵便局や携帯電話会社などで「手続きスポット」を設けて対応している。
 大館市市民課によると、今年8月末までの市のカード交付枚数は1万2089枚。交付率は16・89%となった。本年度に入り、申請件数が急増し、毎月400~700件台で推移。交付枚数は▽4月=303枚▽5月=311枚▽6月=495枚▽7月=622枚▽8月=614枚となっている。19年度前半は1カ月の交付枚数が2桁台だったことから、同課は「マイナポイントが周知され、カードへの関心が高まっている」と話す。
 カードの申請方法はスマートフォン、パソコン、証明用写真機、郵送があり、市民課窓口で手続きの補助(予約制)を行っている。市では今月8~10日に比内総合支所、15~17日に田代総合支所に臨時窓口を開設。今月12、13、26、27日には市役所本庁舎に休日窓口を開設する。10、11月は出張所で窓口を開く予定。申し込みは市民課市民係(電話0186・43・7042)。

大湯環状列石で現地調査 国際記念物遺跡会議 縄文遺跡群 世界文化遺産へ一歩

2020-09-07
大湯環状列石で行われたイコモスの現地調査(鹿角市十和田大湯)
 鹿角市の大湯環状列石や北秋田市の伊勢堂岱遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録に向け、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査が4日から行われている。6日は大湯環状列石の調査の一部が報道公開され、調査員が登録推進本部(本部長・三村申吾青森県知事)の担当者らの説明を受けながら、国がユネスコに提出した推薦書の記載内容を確認して回った。
 縄文遺跡群は北海道、青森、秋田、岩手の4道県、14市町にある17遺跡で構成。定住の開始、発展、成熟の過程や精神文化の発達など、1万年以上営まれた縄文文化の価値を顕著に示す物証とされる。
 現地調査はイコモスの専門家(豪州)が調査員を務め、世界遺産にふさわしいかどうかを評価するもので、各遺跡で15日まで順次行う。
 調査結果は、来年5月にユネスコ世界遺産委員会に勧告し、通常であれば同6~7月ごろに同委員会で登録の可否の審査を行うことになる。
 現地調査が登録を左右する一つの判断材料となることから、関係自治体でつくる登録推進本部はこれまで2回のリハーサルを行うなどして本番に備えてきた。
 調査員は、同行した岡田康博青森県世界文化遺産登録推進室長らの案内で大湯ストーンサークル館や万座、野中堂両環状列石を視察。持参したカメラで写真を撮りながら、日時計状組石や復元建物群などを入念に見て回った。
 新型コロナウイルスの影響が懸念される中、現地調査は感染対策をとった上で予定通りの実施となった。一方で、今年のユネスコ世界遺産委員会(6月29日~7月9日、中国・福州市)はコロナ禍で延期になり、来年の縄文遺跡群の審査が通常通り行われるかは現段階で不透明な状況となっている。

出初め式の「まとい振り」 伝承DVD改訂へ 大館市消防団 基本の形に統一を

2020-09-07
DVD用の動画撮影に臨む団員ら(大館市消防本部)
 大館市消防団(齋藤勉団長)は本年度、伝統演技「まとい振り」の指導に役立てるため、伝承DVDを新たに制作する。約70年にわたる歴史の中で徐々に変わりつつあった動作を、消防訓練礼式等に沿った正式な形に統一する狙い。6年前に一度制作したが、収録し直して改訂する。10月中旬の完成を目指しており、来年1月の出初め式に向けて練習に活用する予定でいる。
 市消防本部によると、大館のまとい振りは青森県弘前市の消防団から伝えられ、1951年の出初め式で披露したのが始まりとされる。現在は市内40分団のうち28分団が訓練に取り組み、毎年演技を発表。代表分団が祝いの演目「三三九度」を行った後、各分団の代表者が2人一組で「七五三奴振り」「神田振り」「秋田奴振り」「木遣り振り」の4演目を演じている。
 演じ手は重さ10~15㌔にもなるまといを扱いながら、手足の正確な動作も求められる。このため、同消防団は81年に解説冊子を作成。99年からは技術向上のため指導員をそろえ、実技指導できる態勢を整えた。
 2014年には初めて伝承DVDを制作し、練習に役立ててきた。一方で、分団や指導者ごとに動作の細かい違いが出てきていることから、基本に立ち返って統一するため改訂を決めた。19年夏に弘前市消防団のまとい振りを視察。これを基にして同年秋には一部動作を収録し直したが、本年度は4演目の演技も改めて撮影することにした。
 8月27日夜、大館市消防本部庁舎車庫で撮影作業を行った。同本部職員のほか、指導員を務める団員4人が参加し、担当演目や役割ごとに収録に臨んだ。「肩を上げすぎないように」「まといは真っすぐに」「少しペースが速い」などと指摘し合い、立ち位置、合間の所作、手足の角度、まといを持つタイミングなどを細かく再現していた。
 DVDの編集作業は同本部が行う。完成後、各分団に配布する。同消防団ホームページでも動画を公開する予定。
 市消防本部は「消防訓練礼式通りの足の運びに統一するため、節度ある、規律のある動きに見える。個別指導、全体練習に役立ててもらえれば」とする。市消防団の佐藤憲一副団長は「細かい所で修正が必要な部分もある。まとい振りは出初め式の華。各分団で活用し、指導に生かしてほしい」と話した。
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