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企業誘致へ補助拡充 福原市長が方針示す 市道岩瀬線に交付金 大館市3月議会・一般質問

2021-03-02
一般質問が行われた本会議(大館市役所)
 大館市の3月定例議会は1日、本会議を再開し、5議員が一般質問を行った。企業誘致に向け福原淳嗣市長は「情報サービス産業支援事業費補助金の拡充を予定しており、いつでも積極的な事業展開を開始できるよう準備を進めている」と述べた。山瀬ダムから三菱重工業田代試験場付近の市道岩瀬線については、「のり面保護など安全対策が必要と判断し、国に交付金を要望したところ予算配分について内示があった」と明らかにした。
 登壇したのは佐藤芳忠議員(市民の風)、田村儀光議員(令和会)、栁館晃議員(同)、笹島愛子議員(共産党)、田中耕太郎議員(令和会)。
 首都圏からの人材受け入れ体制について質問があり、市長は新型コロナウイルスの影響を踏まえ「リモートワーク(遠隔勤務)や移住に注目が高まっている。お試し勤務拠点としてベニヤマ自然パークや五色湖ロッジ、(共用オフィスの)マルーワなどの機能充実を図り、サテライトオフィス(出先拠点)事業をさらに推進したい」と答弁。その上で「コロナ収束後を見据え、リモートワーク実施企業約1000社を対象としたニーズ調査を実施している。データを分析し、企業誘致をさらに促進させるために、情報サービス産業等支援事業費補助金の拡充を予定している」と述べた。
 2017年9月に市道認定した岩瀬線は維持修繕を行う一方、現況調査や橋りょう点検を進めながら整備方針の検討を重ねてきたとして「安全対策を講じる基幹整備が必要と判断したため、国の防災・安全交付金事業に要望したところ、予算配分について内示があった」と説明。「速やかに工法の検討や設計を行い、議会に相談しながら工事を進めたい。宇宙輸送を担うロケットの運用に欠かせない燃焼試験を支える重要インフラ。まさに国策の一翼を担っている」との考えを示した。
 コロナの影響で経済的に困窮している学生への給付金を求める質問に対しては「幅広い層への波及効果が期待される支援策を講じる」と述べるにとどめた。
 観光交流施設・秋田犬の里について「直営の期間は延長するのか」との問いには、「指定管理者制度の導入を22年度に予定しており、来年度に指定管理者を決定する」と答えた。

北鹿の高校生に巣立ちの日 大館国際情報学院 中高合同で未来へ一歩

2021-03-02
クラス全員での記念撮影(大館国際情報)
 北鹿地方の高校で卒業式シーズンが始まった。大館市内では1日、大館鳳鳴、大館国際情報学院の両校で行われた。新型コロナウイルス感染防止のため式典の規模を縮小して開催。コロナ禍の中、感謝と希望を胸に厳しい環境を乗り越えていこうと、未来へ向けて新たな一歩を踏み出した。大館市内3校は、基本的に在校生は参加せず、来賓の人数も最小限とし、保護者は1家族1~2人に制限するなど感染対策を工夫。この日は、入場前に検温を受け、念入りに手指のアルコール消毒をする保護者らの姿が見られた。大館桂桜は2日に行われる。
 このうち大館国際情報学院では、中学が14期生28人、高校が普通、国際情報2科の16期生167人が卒業。村上清秀校長が中学、高校の各クラスの代表者に卒業証書を手渡した。
 中学卒業生代表の佐々木花萌さんは「私たちの後ろには今まで歩んできた道が刻まれ、前には無限の可能性が広がっている。4月に新しい仲間を加え、高校生として新たなスタートを切る。3年後、さらに成長した私たちを見せたい」と抱負を語った。高校卒業生を代表して、佐藤和奏さんは3年間を振り返り「大切な仲間たちや、すてきな先生方と出会えたこと、一生の思い出ができたこと、何よりKJで高校生活を送れたことが私の誇り。新たな道でどんな困難が待っていても諦めることなく、夢に向かって歩んでいくことをここに約束する」と答辞を述べた。
 式の後には、最後のホームルームが各クラスで行われた。生徒は級友や恩師、保護者に目標や感謝を伝え、記念撮影する光景が見られた。
 保護者からは、門出の式典に出席できたことを喜ぶ声が聞かれた。岩渕丞さん(高校)の母親の美紀さんは「コロナの影響で各行事に参加できなくて悲しかった分、式だけでも出席できて本当にうれしい」と安堵(あんど)の表情を見せた。今野悠晟さん(同)の母親の千陽さんは「コロナ禍の中、卒業式への保護者の出席が実現でき、大変ありがたく思う」と話した。

国の3次補正 小坂町は9600万円 予算特別委 町長選後の財源に

2021-03-02
付託議案11件を原案通り可決すべきもの決定した予算特別委員会(役場)
 小坂町議会の予算特別委員会(椿谷竹治委員長、委員11人)は1日役場で開き、2021年度当初予算など付託された議案11件を原案通り可決すべきものと決定した。国の第3次補正予算について、当局は町への配分は約9600万円で、町長選後の肉付け予算の財源に充てる考えを示した。
 付託されたのは一般会計、特別会計の当初予算10件と下水道事業特別会計への繰り入れの計11件。当初予算は39億4300万円で前年度当初比で9400万円(2・3%)の減となった。4月に任期満了に伴う町長選が行われるため、骨格編成となったのが要因。
 一般会計の総括質疑を行った後、各特別会計を審議した。
 総括質疑では、国から地方に交付される地方創生臨時交付金の規模や使途について質問があった。本年度、同町に配分された地方創生臨時交付金は総額約2億5744万円で、年度内に財源として使用する。
 1月に国会で成立した国の第3次補正予算について、当局は町への配分が約9600万円と答弁。町長選に伴い、当初予算は骨格編成となったことから、選挙後に編成する肉付け予算の財源に充てる考えを示した。
 歯科診療所特別会計は、新年度の歯科診療収入を前年度当初比で744万円の減と見込んでいる。理由について、当局は新型コロナの感染拡大対策として、「患者数を調整しているため、新規患者が減少している」と説明した。
 介護保険特別会計で、介護予防として32自治会で行っている「お元気くらぶ」の運営について、質問があった。当局は、町主導だった運営方式を新年度は見直していく方針を示した。

復興への思いを筆に 桂桜美術部書道班 東北6県交流展に出展 被災地へメッセージ

2021-03-01
 東日本大震災の発生から10年を迎え、大館桂桜高校(片岡俊仁校長)の芸術部・書道班の生徒4人が書道で被災地へのメッセージを送った。部員たちが鎮魂・復興・希望の思いを筆に乗せ作品をしたためた。作品は東北6県高校書道交流展「絲(いと)ITO」(宮城県)で展示される。
 同展の担当者が同班の活動を聞き、出展の依頼があった。部員も「書道を通じて貢献できるなら」と快諾した。各県から2校がエントリーし、北鹿からは同校だけ。
 同校は2作品を出展。1月から構想を練り、制作に1週間をかけた。縦4㍍×横6㍍の作品には「過去と未来をつなげる糸」と書かれ、震災から前に踏み出し、続けた歩みを応援する言葉が力強い筆致でつづられる。2㍍×3㍍の作品ではコロナ禍に焦点をあて「一緒に生きていこう」と書かれている。
 部員らは「震災で大切な家族や友達、恋人を失ってしまった方々の心に少しでも寄り添えるような作品制作を目標にした。心を込めて取り組んだ」とコメントを寄せた。
 展示のテーマは「絲」。一本の糸は細く弱くとも、二本、三本とより合わせれば、太く強くなり、織ると強い布になる。個の力は小さくとも、東北6県の高校生で連携すれば震災やコロナ禍を乗り越えられる存在になれると考案された。
 「過去と未来をつなげる糸」はせんだいメディアテーク6階Bギャラリー(仙台市青葉区、3日まで)で展示。「一緒に生きていこう」は瑞巌寺(ずいがんじ)(松島町)で19日から24日まで。
「過去と未来をつなげる糸」(同校提供)
「一緒に生きていこう」(同校提供)

市民参加の舞台劇 開館5周年で記念上演 俳優はリモート出演 鹿角市のコモッセ

2021-03-01
舞台右側のスクリーンに映し出されたキンさん、カンさんを前にダンスを披露する園児たち(コモッセ)
 鹿角市文化の杜交流館「コモッセ」開館5周年記念事業のミュージカル風市民舞台劇「輝く未来、この空の下で」が28日、同館で上演された。東京からリモート出演の俳優と市民、保育園児たちが鹿角の歴史をテーマに熱演した。
 脚本はコモッセのスタッフ鵜目陽さんで、演出は劇団スパー・エキセントリック・シアター(劇団SET)の山崎大輔さん。「市民参加型」をテーマの一つとしており、市内5保育園の園児を含め市民約120人が参加した。
 百寿と白寿を迎える姉妹キンさんとカンさんの2人が、思い出を語りながら鹿角市の歴史を振り返り、輝く未来を願う―というストーリー。キンさん役の白士直子さん(劇団SET)、カンさん役の丸山優子さん(同)はリモート出演となった。
 舞台右側にスクリーンを設置、キンさんとカンさんが画面に映し出され、その前で園児たちが長寿を祝うダンスを披露した。画面の出演者と舞台の園児たちが一体化し、「コロナ禍の新たな舞台表現」ともなった。
 コモッセは2015年4月にオープン。文化芸術活動や交流の拠点としてさまざまなイベントが開かれ、多くの市民が利用している。延べ来館者は約180万人。コロナ対策で入場者数は客席数の50%に制限した。
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地域で除排雪活動 「がにさわ共助会」 鹿角市で2例目 住民有志で設立総会

2021-01-25
設立総会であいさつする藤原会長(蟹沢自治会館)
 高齢者世帯など地域の除排雪に取り組もうと、鹿角市尾去沢の蟹沢自治会(藤原純一会長)の住民有志で構成する共助組織「がにさわ共助会」が立ち上がった。24日に同自治会館で設立総会を開き、助け合い支え合う地域づくりをさらに推進することを確認した。
 住民の支え合いによる除排雪活動の立ち上げを支援する県の補助事業の一環。県北地区ではNPO法人県北NPO支援センターが委託を受け、事業を推進している。
 がにさわ共助会は、2014年の沢尻壮年会に続いて市内2団体目の設立。
 蟹沢自治会は自主防災組織による活動が活発に行われるなど元々、共助に対する意識が高い土地柄。こうした中で、加入77世帯のうち高齢者世帯は約半数にのぼり、日々の生活の中で不自由を感じている人も増えている。
 長年、2月上旬に自主防災組織が除排雪活動に取り組んできたが、補助事業を活用することにより活動をさらに充実させようと共助組織を立ち上げることにした。訪問作業時に声かけをすることで、冬季の要支援者の孤立化を防止することも狙いの一つ。当初の会員は30~80歳代の男性25人。
 住民説明会を兼ねた総会では、県北NPO支援センターの五十嵐洋さんが事業内容などを説明し「できる範囲でできることから始めて、将来も長く暮らしていける地域にしてほしい」と呼び掛けた。
 共助組織の会長に選任された藤原会長は「今まで以上に隣近所の連絡をとりあい、支援が必要な方々をしっかり守っていける町内にしていきたい」と抱負を語った。
 用具購入費など上限10万円の助成を受ける見込みで、将来的には有償(除雪機の燃料代など)で活動する考え。
 今冬の大雪に伴い、設立準備中だった今月17日に除排雪活動を実施。今後は積雪状況を見ながら作業を行うことにしている。

中止の比内とりの市 実行委のみで感謝祭 「来年開催へ思いつなぐ」

2021-01-24
神事の後あいさつする角森委員長㊨(扇田神明社)
 第37回比内とりの市実行委員会(角森繁永委員長)は23日、大館市比内町の扇田神明社で比内鶏感謝祭を行った。23、24日に予定していた比内とりの市は新型コロナウイルス感染拡大を受けて中止としたが、実行委員が神事に臨み、来年の開催に向けて決意を新たにした。
 JAあきた北青年部、同比内地鶏生産部会、大館北秋商工会青年部などで組織する実行委は第37回開催に向け、昨年6月に協議を開始。新型コロナの影響で一度は例年通りの開催は難しいと判断したが、「比内地鶏の消費支援に対する感謝や、地域に元気を届ける場をつくろう」と、規模を縮小して開催する方向で準備を進めてきた。
 しかし、1都3県への緊急事態宣言発令に加え、県内でも感染者が増えているとして、今月8日に中止を発表。実行委によると、1985年の初開催以降、中止は初めてという。
 感謝祭には実行委約20人が出席。神事の後、角森委員長は「『継続力』をテーマに、コロナ禍でどうすれば開催できるか必死に協議してきた。今日まで頑張ってきた私たちの思いが来年、10、20年後へ続く節目の年になると思う。思いをつなぎ、来年は開催したい」とあいさつ。
 生産部会の高橋浩司部会長は「首都圏の飲食店の営業時間が再び短縮され、厳しい状況だが、工夫を凝らして頑張っていく」と述べた。
 比内とりの市は比内町の冬の祭典で、例年1月の第4土・日曜に比内グラウンドを主会場に開催。比内地鶏のPRと地域活性化を目的に出店やステージイベントが繰り広げられ、昨年は2日間で約2万人が来場した。感謝祭は例年、会場に設けた神殿前で行われている。

点が伸びる合格祈願バター餅 高校受験生に贈呈 北秋田

2021-01-24
合格祈願バター餅を受け取る佐藤さん㊥(鷹巣中)
 北秋田市の日本バター餅協会(村井松悦会長)は22日、高校受験を控えた市内4中学校の3年生220人に「点が伸びる合格祈願バター餅」を贈った。
 市の特産品「北あきたバター餅」は柔らかく、よく伸びることから協会が「粘り強く受験勉強に取り組み、点が伸びるように」と合格を祈って、中学3年生に毎年贈っている。バター餅は4業者が製造し一切れずつ包装されている。パッケージに「点」の文字が記された桜の花びら模様付き。鷹巣神社で合格祈願し、縁起の良い〝特別仕様〟となった。
 鷹巣中(柴田保校長)で贈呈式が行われた。3年生11人が出席。学年委員長の佐藤陽斗さんが協会の笹木俊雄副会長からバター餅を受け取った。生徒会長の石田隼禎さんは「ありがとうございます。応援をうれしく感じた。感謝を胸に勉強に励みたい」と述べた。
 同校の3年生135人全員が進学を希望しているという。式の後、クラスにバター餅が届くと「やったあ」「食べて頑張るぞ」と歓声を上げた。
 笹木副会長は「体調を万全に整え、餅のように粘り強く取り組んでください」と激励した。この後、残る3校にも届けた。



一般会計は171億円 鹿角市21年度当初予算案 ハード完了で4・1%減

2021-01-23
  鹿角市は22日、2021年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は171億8800万円で、前年度当初と比べて4・1%、7億3720万円の減。鹿角観光ふるさと館(あんとらあ)改修や学校統合に伴う花輪第二中学校大規模改造、園芸メガ団地整備といったハード事業の完了が減少の主な要因。当初予算は2月定例市議会に提案する。
 児玉一市長は特に重要な施策として、産業力強化、結婚応援・子育て支援、移住定住の促進の3点を挙げた。
 産業力強化では、ICT(情報通信技術)等を活用したスマート農業の実証試験や先進機械の導入支援、北限の桃等果樹産地強化事業、シンテッポウユリや啓翁桜などの増反を支援する花卉(かき)周年栽培支援事業、リモートワーク推進事業、大湯環状列石の世界遺産登録推進事業、市内に複数ある世界級遺産を生かしたヘリテージ・ツーリズム推進事業などを計画。
 リモートワーク推進事業ではコロナ禍の中、花輪新町の産業拠点施設「まちなかオフィス」にワーケーションが行えるリモートワーク環境を整備し活用を広げることで、地方で働きたい都市部の人材など副業できる人材を呼び込み、新たな産業の創出や企業誘致、市内企業とのマッチングなどに努める。
 果樹産地強化事業では果樹振興を図るため、廃園を予定している農家から、果樹経営の新規取組者や栽培拡大を図る農業者への第三者承継に対して新たに支援を行う。
 結婚応援・子育て支援では、新婚世帯の経済的負担の軽減と生活基盤の定着を図るため、住宅の賃貸や購入、引っ越し等の費用を支援する。妊産婦支援事業として、これまで利用実績に応じて支給していた分娩(ぶんべん)集約に伴う健診・出産準備等にかかる費用について、妊婦1人に対して一律2万円を助成する。
 移住定住の促進では、関係人口を増やす「鹿角家」の取り組みを通じて、鹿角を応援してくれる人との交流を促進するため、宿泊体験などの「関わりしろ体験ツアー」を計画。移住コンシェルジュによる相談窓口の設置やオンライン相談環境の拡充などを図り、移住希望者に鹿角の魅力をPRする。
 さらに、Uターンしやすい環境を構築するため、市外に転出した若者のネットワークを形成し、地元の情報や特産品を届ける「若者世代ふるさとネットワーク構築事業」を新たに実施。進学や就職に伴い転出する若者は年間約180人いるが、初年度は5年分さかのぼって会員登録してもらう。登録見込み数は4割にあたる360人。
 道の駅おおゆは、収益力向上を図るため販売体制強化に向けた支援や、集客力を上げるため飲食スペース増床の実施設計を行う。客席は現行席から倍増の席となる予定。
 このほか、域学連携を推進する鹿角キャンパス構想推進事業、議会デジタル化推進事業、あんとらあリニューアルイベント、小中6校へのエアコン整備、コミュニティ・スクール制度の導入、柴平と大湯の各児童クラブ整備事業、総合防災マップ作成、地域で敬老を祝う際の会食サービス費用支援、医師確保対策事業などに関する経費を計上した。

ライブ配信で報酬、宣伝も アプリ17Live コロナ禍に新たな収入源 大館の飲食店の石田さん

2021-01-23
店舗で配信する石田さん(イタリアンバル ボニータ)
  新型コロナウイルスの影響で減った収入を、インターネットライブ配信アプリ「17(イチナナ)Live」で補う動きが北鹿地方でも出ている。スマートフォン一つで好きな内容を生中継し、視聴者から報酬を得る仕組みで、収入の減額分をまかなったり、新規客の獲得につながったりするケースもある。配信者は「ライバー」と呼ばれ、 コロナ禍による苦境を乗り越えようと奮闘している。
 「ライバー」は視聴者から贈られる有料アイテム(ギフト)が主な収入源。大館市常盤木町の飲食店「イタリアンバル ボニータ」で店長を務める石田達宏さん(30)は、新型コロナウイルス流行直前の2月ごろからイチナナの利用を始めた。市内でライバーを取りまとめる団体「バリー トウ ドー」を運営するHIKARUさんから利点を聞いたのがきっかけとなった。
 昨年4月16日、全国に発出された緊急事態宣言で店舗の客が激減。自身の収入も3割ほど減少したという。当初は客がいない時間に、雑談を中心に配信をしていたが、カラオケで歌の配信をしたところ評判が良く、5月ごろから継続的に歌を配信した。徐々に視聴者の数も増え、現在のフォロワーは1700人ほど。「今では視聴者からのギフトで自分の給料分くらいは安定して得られている」と話す。
 ライブ配信を見て秋田市などから訪れる新規客もおり、「コロナが落ち着いたら遊びに行きたいという県外の人もいる」。広告宣伝手段としても役立っているという。視聴者は30~40代の男性が中心。石田さんは「頑張る若い人を応援したいという気持ちで支援をしてくれているのではないか」と分析している。
 配信を続けていく中で作曲などの創作活動も始め、17日には「TATSUO」の名前でデビュー曲「FLY」をネット上で販売。「厳しい時代だからこそ、やれることを全力でやって営業している。何か夢をかなえたいという人は、ぜひ店に来てほしい」と呼び掛けている。

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