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大館市 新ポスト「理事」設置 北林総務部長を再任用 司令塔として総合的調整

2020-03-31
  大館市は2020年度から、市長部局内に新たなポストの「理事」を設置し、本年度末で定年退職する北林武彦総務部長(60)=岩瀬=を充てると30日、発表した。第2期総合戦略に基づく地方創生の取り組みを深化させるため、司令塔と各部局間の総合的な調整を図る役割を担う。発令は4月2日付。
 30日に開いた定例会見で福原市長が説明した。理事は特別職ではなく、一般職(部長級待遇)の任期付き職員。任期は22年度末までの3年間。
 北林氏は1981年4月、田代町採用。市の財政課長、教育委員会教育次長などを歴任し、2015年10月から総務部長を務めている。
 福原市長は「通常、市町村の部長は1、2年で変わるが、総務部長を4年6カ月務め、だからこそ大館市ならではの行財政運営ができた」と評価。「地方創生の取り組みの中心的役割を担ってきたため、これまでの経験を生かし、司令塔として総合的な調整を行ってほしい」と述べた。
 新年度創設する観光交流スポーツ部などの業務に触れ、「『内に優しく、外に強く』という観点からも、福祉部の長寿課や健康課の事業に、スポーツ振興課が関わってくる。横串を指さなければならない事業が増え、今まで以上に俯瞰(ふかん)の視点で特別職をサポートできるポジションが必要」と強調した。
 理事設置にあたっては県の人事を参考にしたとし、「市の観光分野は業務量が伸び、関係性が多大になっている。これまで培ってきた知見やノウハウを後進の指導に生かし、次の人材を育成するという意味でも、活躍してもらった方が組織にとって良いと考えている」と述べた。
 

新型コロナ 営業継続へ緊急要望書 旅館ホテル組合鷹巣阿仁支部

2020-03-31
津谷市長㊧に要望書を提出する種倉支部長㊥(北秋田市役所)
 県旅館ホテル生活衛生同業組合(松岡讓裕理事長)は30日、北秋田市役所で新型コロナウイルス感染症に伴う宿泊事業の継続危機を乗り越えるための緊急要望書を提出した。宿泊施設への感染防止や経営悪化に対する支援など2項目を求め、津谷市長は「スピード感を持って対応したい」と述べた。
 同組合によると、県内の宿泊業を営む旅館やホテルでは、歓送迎会の自粛や外国人訪日客の宿泊予約のキャンセルによる影響が出ている。現状が続いた場合は「営業の継続が困難となる事業者が現れ、地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」とし、宿泊事業の存続と地域経済の維持に向けて、県内各市町村に要望書を提出している。 
 要望は2項目の計3点。宿泊施設における感染防止の支援は、マスクや消毒薬など宿泊事業の維持継続に不可欠な物資の円滑な供給に対し、できる限りの支援策を講ずるよう求めるもの。
 宿泊客の減少やイベント自粛に伴う経営悪化に対する支援については、事業者に対する税負担の減免を要望。このほか住民活動が過度に萎縮することのないよう適切な情報発信や、感染の沈静化後に市内宿泊施設で利用可能な割引クーポンの発行など、交流人口の回復に向けた「機動的で柔軟性のある取り組み」の実施を求めた。
 同市では5施設が加盟する同組合鷹巣支部と10施設が加盟する阿仁支部が要望書を提出。種倉耕一・阿仁支部長と持地茂樹・鷹巣支部長代理、県組合の塚本民雄副理事長ら4人が市役所を訪れ、種倉支部長が津谷市長に要望書を手渡した。
 種倉支部長は「想像を超える痛手。今までにない状況でどうすればいいか見当が付かない」と深刻な現状を話し、支部として「ご助力をお願いしたい」と述べた。終息後の対応については、他市町村の取り組みに埋もれない対策や、宿泊施設ごとに均等な支援を要望した。
 津谷市長は、据え置き期間の保証料と利息の全額を市が補助する特別融資制度を4月1日から運用開始することなどを説明。「国や県の動向を見ながらスピーディーに対応する。力を合わせ、地域に元気を取り戻せるよう頑張りたい」と話した。

 

大里ファーム 全国そば優良生産表彰 放棄地解消や6次産業化

2020-03-31
児玉市長㊧に受賞を報告する浅石副理事長(鹿角市役所)
 鹿角市八幡平の農事組合法人・大里ファーム(安保春喜代表理事、構成農家50戸)が、2019年度の全国そば優良生産表彰を受賞した。北鹿地方では初めての受賞。30日は浅石昌敏副理事長が市役所を訪れ、児玉一市長に喜びの報告を行った。
 表彰事業は日本蕎麦(そば)協会が1989年度から毎年実施。日本の伝統食、健康食であるソバの栽培について、生産性の向上または経営改善の面から創意工夫を行い、他の範となる生産農家・集団を表彰している。
 31回目の今回は、農林水産大臣賞をはじめ7種類の各賞に12個人・団体が選ばれた。このうち大里ファームは日本麺類業団体連合会会長賞を受賞。
 大里ファームは、市が「そばの里プロジェクト推進事業」を始めた2009年度から、ソバづくりに取り組んでいる。
 作付面積は年々拡大し、19年度は184㌶。内訳は田93㌶、畑91㌶。田は転作田で、畑は原野化していた耕作放棄地16㌶と遊休農地75㌶を活用している。
 毎年9月にはソバの花を見ながら新そばを食べる「新そば祭り」を開催。ユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」をモチーフにした乾麺「大日堂そば」の製造販売による6次産業化や、生産効率(単収、質)の向上を図る取り組みも進めている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。
 受賞報告を受けた児玉市長は「長年の耕作放棄地等の解消や6次産業化に向けて、ファームの皆さんが頑張った成果。市としても所得向上につながるよう引き続き応援していきたい」と期待した。
 浅石副理事長は「高齢化やトラクターが壊れたといった理由で、借りていた畑を返す生産者が増えている。遊休農地だった畑75㌶をソバ栽培に活用していなければ、その半分は耕作放棄地になり〝アカシア畑〟になっていたと予想される」と強調。「今後もできる範囲で耕作放棄地等の解消に努めたい」と話した。

 

「きょうの秋田犬」 動画投稿サイトで公開 臨時休館中の楽しみを

2020-03-30
秋田犬のさまざまな表情をカメラに収め、動画を公開している(秋田犬の里)
 秋田犬を飼育する大館市の地域おこし協力隊が、動画投稿サイト・ユーチューブで「きょうの秋田犬」を公開している。秋田犬の里が臨時休館中のため、来館できない人に少しでも秋田犬の魅力を伝えようと企画。散歩の様子など、展示だけでは見ることができない一面を伝えている。
 22日に「秋田犬ふれあい隊in秋田犬の里」のチャンネルを開設し、市で飼育している犬のほか、展示に参加している秋田犬保存会会員の犬の動画を紹介している。
 29日の撮影では、会員の「純」(雌5歳)と「明」(同10カ月)を撮影。散歩で元気いっぱいに走り回る姿や芝生の上でくつろぐ姿など、さまざまな表情をカメラに収めた。
 隊員の加藤瞳さんは「毛色の違いは見た目で分かるけれど、性格は写真だけでは伝わらない。動画で犬の個性を伝えていきたい」と話している。
 今後は秋田犬とともに館内の紹介なども予定している。
 

ネギに続いては キャベツ詰め放題 鹿角市の末広ファーム

2020-03-30
協力してキャベツを詰め込む親子(鹿角市十和田末広)
 鹿角市十和田の農業組合法人・末広ファーム(柳沢義一代表理事)は29日、同所末広字村下の畑で詰め放題のイベント「雪の下キャベツ収穫祭」を開いた。専用の袋を購入した市民らが収穫したてのキャベツを袋いっぱいに詰め込み、抱えるようにして運ぶ姿が見られた。
 地域貢献の一環で実施。昨年12月にネギの詰め放題も行い、2回目のイベント。借り受けた畑2・4㌶にキャベツを植え付けた。暖冬の今年は〝雪の下〟とは言えないものの、数回の積雪と冷え込みがあったことで、甘く、歯ごたえの良いものに仕上がったという。コメ1斗分が入るビニール袋を一つ500円で販売し、購入者が収穫、袋詰めを行った。
 会場の畑は午前10時の開始を前にカッパなどを着た市民らでにぎわった。袋を購入しキャベツを品定め。鎌や包丁の刃を入れて収穫した。揺すったり、伸ばしたりしてスペースを確保した袋に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。きょうだいや親戚と分けるという大館市の70歳代女性は「1袋に15玉も詰めることができた。収穫の催し物はなかなかないので楽しい。サラダやロールキャベツなど、毎日キャベツ料理にして、スリムになりたい」と笑顔だった。
 柳沢代表は「思った以上に来場者があり、喜んでもらえてよかった。詰め放題は本年度から始めた事業。若手社員の意見を取り入れるなどして今後も続けていきたい」と話していた。

 
 
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雪崩の被害者を救え 鹿角市八幡平の澄川地熱発電所 警察、消防と想定訓練

2020-02-07
訓練で雪に埋もれた社員を救出した発電所、警察、消防の参加者たち(澄川地熱発電所)
 鹿角市八幡平の標高1062㍍に位置する東北電力澄川地熱発電所で6日、雪崩に人が巻き込まれたことを想定した非常災害対策訓練が行われた。発生から不明者の救出・救助までを通した実践的な訓練が繰り広げられ、万が一に備え、関係者たちが連携と対応力を強化した。
 同発電所、鹿角署、鹿角広域消防署が毎冬、合同で実施しており、今年で5回目。3者や同発電所の協力会社などから約40人が参加した。
 この日の気温は氷点下13度で、積雪量は3㍍以上。国道341号から同発電所までの進入道路に入り100㍍付近で、定期巡回に向かっていた社員3人が雪崩に巻き込まれ、連絡が取れなくなったという想定で行われた。
 昨年までは認知や通報、捜索、救助などを一つ一つ区切って実施していたが、より実践に近づけるため、今年は区切ることなく一連の流れを通した。
 凍える寒さの中、参加者は発生現場に見立てた雪山で、ビーコン(電波受発信器)を使って社員が埋まっている位置を絞り込んだり、金属製の細長い棒で雪面を突いたりして、雪中に埋もれた社員を発見。スノーシャベルで雪を掘って救出するなどし、雪山での連携を確認していた。
 また、東北管区警察局の情報通信部からも参加があり、現場の様子を撮影し、捜索状況などの情報を即時に鹿角署などへ発信した。
 同発電所の川邉浩所長(49)は「警察、消防と合同で実践に近い形で訓練ができ、対応能力の向上が図られた。有事の際に万全を期すことができる」と充実感を口にした。

合併メリット最大限に 販売目標4億円設定 JA秋田たかのす青果物生産者大会

2020-02-06
優良生産者の表彰が行われたJA秋田たかのすの青果物生産者大会(ホテル松鶴)
 JA秋田たかのす(斉藤一志組合長)の2019年度青果物生産者大会が5日、ホテル松鶴で開かれた。販売額や品質が高い農作物を生産した農業者への表彰を行ったほか、20年度に向けて7項目の申し合わせを確認。販売目標額は「4億200万円」に設定した。
 昨年2月の合併後、初めての開催となったこの日の大会には、生産者ら70人余りが出席。優良生産者表彰では優秀賞13人を表彰したほか、2人に奨励賞、2人に新人賞が贈られた。このほか、1個人と1団体が全農あきた奨励賞を受賞した。
 斉藤組合長は、合併から1年が経過したことや、昨年の作況、JA青年部による雪中田植えの「作占い」などにふれながら「年々、天候の異常の度合いが高まっている。改めて、持続可能な農業に取り組んでいく必要があると感じている」と述べた。また、県内1JAに向けた取り組みも説明し「今後、基本構想を取りまとめていく。意見を聞きながら、取り組んでいきたい」とした。
 来賓の祝辞に続き、同JAの佐藤純一営農部長が本年度の実績について「高温、干ばつで苦労したが、生産者の技術向上などで前年比、出荷数量で106%、金額で108%となった」などと報告。20年度については「合併のメリットを最大限に生かし、販売目標金額4億200万円を目指す」と述べた。
 このあと「JA秋田たかのすの評価を高める」として▽集荷センターの最大限の活用▽生産技術の習得と管理の徹底▽有機質肥料の投与による品質向上―など、7項目を「申し合わせ」。安全安心な農産物の生産、出荷に当たっていくことを確認した。
 受賞者は次の通り。
 【優秀賞】 ▽キュウリ=長崎正史▽ヤマノイモ=長崎義則▽エダマメ=石井文雄▽シシトウ=畠山冨美栄▽ベイナス=小野健▽長ネギ=和田セツ▽カボチャ=佐藤利子▽セリ=斉藤光幸▽ジャンボインゲン=出川吉弘▽シイタケ=九嶋善一▽花き=小林憲二▽トマト=金秀樹▽スイートコーン=畠山修子
 【奨励賞】 ▽ベイナス=津谷時夫▽キュウリ=泉良一
 【新人賞】 ▽キュウリ=九嶋巧▽長ネギ=高杉義博
 【全農あきた奨励賞】 ▽キュウリ=長岐徹▽カボチャ、リンドウ=阿仁吉田かざはりファーム

かづの牛「おいしいね」 小中学校の給食に提供 地元の魅力食から学ぶ

2020-02-06
かづの牛の焼き肉丼を味わう児童(花輪北小)
 鹿角地域を代表するブランド牛「かづの牛」を使ったメニューが5日、学校給食に登場した。鹿角市内の全小中学校で焼き肉丼として提供され、児童生徒が郷土の味覚を笑顔で味わいながら地場産品への理解を深めた
 日本短角種のかづの牛は飼育頭数約500頭で、和牛全体の0・03%という希少品種。脂肪分が少ないヘルシーな赤身肉が特徴で近年、人気が高まっている。地域の農林水産品や食品をブランドとして保護する農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」への登録も目指している。
 こうした中、市は子どもたちに地場産品を通して鹿角の魅力を認識してもらい、地域愛の醸成を図ろうと、学校給食では年数回、カレー、まぜご飯といったかづの牛メニューを提供している。
 今回の焼き肉丼は、バラ・肩切り落とし肉117㌔を使い、7小学校、5中学校の児童生徒合わせて約2000人分を提供した。
 このうち花輪北小(柏﨑勇人校長)では、かづの牛の生産者や行政、県畜産農協の関係者らで構成する、かづの牛振興協議会(加藤義康会長)が給食提供日に合わせて、かづの牛をPRする場を企画。
 県畜産農協の指導業務部次長兼鹿角支所長、湊新吾さんが4年生30人を対象に、かづの牛の特性や魅力などを説明し「脈々と受け継がれてきた鹿角の財産、文化をこれからも守って、おいしく楽しんでほしい」と呼び掛けた。
 給食が始まると、焼き肉丼は児童たちに大好評。「おいしいね」などと話しながら旺盛な食欲を見せていた。
 黒澤琢磨さん(4年)は「初めてかづの牛のことを知った。焼き肉屋に行ったときにはかづの牛を頼んで家族に説明してあげたい」、井口琴椰(ことな)さん(同)は「かづの牛のことを知り、牛もほかの動物と同じように大切にしたいと思った」と話した。

一夜で雪景色に 5日の北鹿地方 久々の除雪作業

2020-02-06
除雪車で雪を運ぶ渡部さん(大館市常盤木町)
 冬型の気圧配置が強まった影響で、北鹿地方は5日未明からまとまった降雪があり、市街地などが雪景色に一変した。積もった雪が歩道や畑を白く染め、久々の雪寄せに追われる人の姿が見られた。
 秋田地方気象台によると、最低気温(午後2時現在)は大館市で氷点下4・5度(午前0時31分)、北秋田市鷹巣で同3・6度(同0時15分)、鹿角市で同4・5度(同0時35分)を観測。午前6時までの積雪量は北秋田市阿仁合で27㌢、同市鷹巣と鹿角市で9㌢だった。
 大館市内は雪で一面が白く覆われた。住民らが朝から会社や住宅の玄関先などで除雪作業。除雪車やスノーダンプで雪を寄せたり、運んでいた。渡部光春さん(62)=同市常盤木町=は「今年初の除雪作業。例年に比べればまだ楽だが、これ以上は降らないでほしい」と話した。

総合計画後期・第2期戦略 意見公募に297件 大館市 本部会議で修正点協議

2020-02-05
後期計画案などの修正点を協議した本部会議(大館市役所)
 大館市の総合計画後期基本計画と第2期総合戦略の策定作業が大詰めを迎えている。12月から1月にかけて行った原案に対するパブリックコメント(意見公募)には297件が寄せられた。4日に市役所で総合計画・総合戦略推進本部会議が開かれ、市民の意見を踏まえて、修正点を協議した。計画案と戦略案にはキッズデザイン(子ども・子育て視点)のまちづくりなど重点プロジェクト9項目が盛り込まれ、議会への説明を経て、年度内に策定する。
 前期基本計画と第1期戦略がいずれも最終年度を迎え、2020~23年度の後期計画と20~24年度の第2期戦略を年度内に策定する。
 パブリックコメントは昨年12月9日から1月8日まで受け付けた。市民の意見を踏まえ、本部会議では追加する事業や取り組みなどについて協議。福原淳嗣市長はあいさつで「政策は全てつながっている。志を持つ市民を磨いて、つないで、未来に開くことで、その先にある内に優しく外に強い大館をつくっていきたい」と述べた。
 計画案と戦略案に示した重点プロジェクトの「キッズデザインのまちづくり」については、出産を祝う「はちくんすくすく子育て支援事業」や「在宅子育て支援給付金」などの支給対象を拡大。「未来大館市民を育む人づくり」では大館版リカレント教育(社会人の学び直し)プログラム構築などを掲げた。
 「安全・安心の暮らしを支える医療づくり」は救急医療体制の強化などに取り組む。「未来技術を活用した豊かな暮らしづくり」は自動運転サービス実証試験事業を推進する。「バリアフリーまちづくり」は事業所の段差解消やトイレ改修などの一部費用を補助する。「暮らしを支える元気な農林業づくり」はAI(人工知能)やロボットなどで生産性を向上させる「スマート農林業」の導入を支援する。
 「市の資源を活かしたモノづくり・担い手確保と新たな仕事づくり」は物流体制の高度化やインターンシップ(就業体験)支援などに取り組む。
 「観光とスポーツによるにぎわいと交流を生むまちづくり」は官民連携で「スポーツコミッション」を設立し、新規イベントの誘致を促す。「市の特性を活かした大館への新たな人の流れづくり」は移住支援に力を入れる。
 計画案と戦略案を市議会3月定例会に示し、年度内に策定する。

1月のニュース

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空き家対策計画 利活用促進など4本柱 大館市改定案 2月10日まで意見公募

2020-01-31
改定する計画案が示された空き家等対策協議会(大館市役所)
 大館市は、本年度改定する「空き家等対策計画」案をまとめた。現況調査では、市内に1798戸の空き家が確認され、空き家率は5・9%。「危険度の低い利活用できる建物が増えている」ことが分かった。計画案は2020年度から4年間を期間とし、「空き家等の発生抑制」に重点を置き、利活用促進など四つの柱で施策を掲げた。2月10日までパブリックコメント(意見公募)を行っている。
 現行計画は2016~19年度の期間で、危険な状態となった「特定空き家」への対処などを定めている。27日に市役所で開かれた市空き家等対策協議会(会長・福原淳嗣市長)に、改定する計画案が示された。
 5年ぶりに昨年4~10月、市内全域で現況調査を実施。空き家は前回調査から57戸増の1798戸。解体の緊急度が高い建物は156戸、老朽化、損傷が激しい建物は189戸。一方、当面の危険性の少ない建物639戸、再利用が可能な建物814戸で、危機管理課は「危険度が高い建物が減り、利活用できる建物が増加している」と分析した。
 計画案では、調査結果や所有者アンケートから、▽新たな空き家等の発生▽維持管理を行っていない空き家等の増加▽利活用―など課題7点を抽出。課題を踏まえ、空き家等の「発生抑制」「適正管理」「利活用促進」「管理不全な空き家等の解消」の4本柱、6項目で施策をまとめた。
 具体的な取り組みには、「安心して長く使い続けられる住環境の保全・形成等」「住宅としての利活用の促進」を新規に掲げた。住宅リフォーム支援事業、「空き家バンク」制度の活用、同制度を活用した転入者への定住奨励金などを盛り込んだ。危険空き家等撤去費補助事業、相談を受ける危機管理課内の「総合窓口」の周知なども進めていく。
 パブリックコメント、2月の協議会、議会への説明を経て年度内の改定を目指す。危機管理課によると、調査や統計方法は違うものの全国、本県ともに空き家率は13・6%で、本市は低く推移し、「撤去費補助の利用や市民の認識の高まりで空き家の解体が進んでいる。課題に対し施策を進めていきたい」と話した。
 計画案は市本庁舎や比内、田代総合支所、市ホームページで公表。郵送やファクス、電子メールで意見を受け付ける。問い合わせは危機管理課(☎0186・43・7100)。

新型肺炎の感染防げ 北鹿の観光施設 交通機関 職員のマスク義務化など 対策に動き出す

2020-01-31
新型コロナウイルスの感染予防のため、多言語で理解を求める掲示をしている(秋田犬の里)
 中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎患者が拡大していることを受け、北鹿地方の観光施設、交通機関などが予防対策に動き出した。中国本土では感染者が7000人を超え、国内を含め世界で感染が広がっている。外国人観光客と接する機会が多い場所では、消毒のほか職員にマスク着用を呼び掛け、予防を徹底。今後の状況を見ながら対応を強化する可能性もあり、利用者に協力と理解を求めている。
 昨年12月以降、新型コロナウイルスに関連した肺炎が発生し、中国本土で拡大。中国政府によると、中国本土の感染者は30日で7000人を超え、死者は170人以上に増えている。アジアのほか欧米でも広がりを見せ、厚労省の発表によると、29日現在で国内感染者は7人となっている。
 中国語圏の外国人観光客が頻繁に訪れる大館市の観光交流施設・秋田犬の里では、感染予防のため30日から秋田犬の展示コーナーに仕切りを設け、来場者が秋田犬に触れることができないようにした。同施設では「複数の人に触れられる可能性がある」とし、当面の間、措置を講じることにした。
 また、コーナー内には理解を求める案内文を日本語、英語、中国語で掲示。写真は通常通り撮影できる。併せて、館内では職員にマスク着用を促し、1日数回、手すりなどをアルコールで消毒している。
 県外客と接触が多い交通機関も対策を進めている。28日に奈良県の観光バスの運転手が感染し、翌日には同乗していたガイドも感染したことなどを受け、日本バス協会が各都道府県の協会に「予防・まん延防止の徹底」の文書を通知。秋北バス(本社・大館市)では、昨年11月初旬からインフルエンザ予防のため、乗務員にはマスクの着用を励行していたが、29日に義務化した。対象は高速バス、空港リムジンバス、貸し切りバス、タクシーの全車両。バスでは専用の機械で空間除菌も行っている。
 現在は乗務員に対しての指示のみ。今後、乗客へ予防の協力を求める可能性があるかについて、同社では「現時点では否定できない」とし「状況を注視していきたい」と話している。

都市計画マスタープラン 13年ぶりに見直し 鹿角市 意見公募へ 人口減、災害に対応

2020-01-31
 鹿角市は、都市計画の基本方針を定めた都市計画マスタープランの見直し作業を進め、計画案をまとめた。2月3日に公表し、パブリックコメントを実施。12、13日には十和田、花輪の2カ所で住民説明会を開く。見直すのは13年ぶり。
 マスタープランは、都市計画区域の整備、開発、保全について方針を明らかにし、市の都市計画分野では最上位計画に位置付けられている。都市の将来像を示し、実現のための「まちづくり方針」を盛り込んでいる。
 現行の計画は2006年に策定。20年後の市の将来像を描く―として、土地利用の方針をはじめ交通道路網、交通施設、公共施設について整備方針を盛り込んだ。自然と地域資源を生かす方針も示している。
 策定から10年以上が経過し、地域の現況、社会経済状況が大きく変化。策定後に発生した諸課題への対応が求められている。特に、少子高齢化、人口減少、災害に対応した都市構造への転換が重要となっている。
 見直しは18、19年度の2カ年で進めている。市民ニーズを把握するため、2000人を対象にアンケートを実施。委員13人の市民懇談会を設置し、昨年12月までに計4回開き、市民の意見を反映させた。
 並行して、庁内組織として建設部長を会長とし関係課長で構成するマスタープラン見直し会議を設け、協議している。3月に都市計画審議会に計画を諮問、答申を受ける。
 計画案に対し市民から意見を募集するため、2月3日からパブリックコメントを実施する。住民説明会は12日が十和田市民センター、13日が花輪市民センター(コモッセ)で開かれる。時間は午後6時30分から。

20年度 販売目標は38億4千万円 重点8品目など生産拡大へ JAあきた北生産者大会

2020-01-30
表彰などが行われた生産者大会(メモリスあきた北)
 JAあきた北は29日、大館市のメモリスあきた北で生産者大会を開き、優良生産者を表彰したほか農畜産物の生産販売計画を決めた。2020年度の目標販売額は38億3987万円で前年度比1億8213万円、4・5%減。農業者の所得増大と生産拡大など5点の大会スローガンを採択した。
 約200人が出席。虻川和義組合長は19年産について「基幹作物のコメは久々の豊作基調となったが、青果物は少雨・干ばつの影響を受け生育停滞や品質低下などで出荷量が伸び悩む品目が多かった」と振り返り、「エダマメに次いでネギの販売額1億円を目標として生産拡大に努める。それぞれの営農規模に合った計画を提案したい。雪が少なく春作業への影響も心配されるが、豊作となることを祈念する」とあいさつした。
 来賓の鎌田雅人・県北秋田地域振興局長は「地域の特色を生かした産地が形成されて心強い。農業者の所得向上へ現場密着型の支援を推進する」と述べた。
 19年度生産販売状況(12月末時点)は青果物が前年比15%減の6億5486万円、直売所(旬菜館)が0・2%増の2億4500万円、畜産物が3%減の5億1802万円。主食用米の集荷数量は12月11日時点で29万8912袋(30㌔入り)で集荷率94・4%、1等米比率は86・5%だった。
 生産販売計画の強化項目は▽需要に応じたコメ生産と重点品目を中心とした複合経営を実践し、生産者の強固な経営基盤を確立▽重点8品目(アスパラガス・ヤマノイモ・エダマメ・大館とんぶり・キュウリ・ネギ・小玉スイカ・キャベツ)と花きの生産拡大、所得増大―など5点。コメ・雑穀類の目標額は23億9937万円、青果物7億3000万円、直売所2億5000万円、畜産物4億6050万円を掲げた。
 大会スローガンでは、地域特性を生かした産地づくりや担い手支援の実践、需要に応じたコメ生産の継続などを確認。関東や関西の市場情勢報告も行われた。
 受賞者は次の通り。
 ▽組合長賞=富樫英悦(稲作、板沢)秋元純一(シシトウ、十二所)虻川修士(小玉スイカ、櫃崎)武田光則(スナップエンドウ、比内町日詰)石垣周一(果樹、中山)浅利政益(比内地鶏、山田)斉藤恵美子(直売所、大子内)
 ▽市地域農業振興表彰=小畑奨義(ヤマノイモ、二井田)眞崎久(アスパラガス、四羽出)アグリ川田(エダマメ、宮袋)冨樫覚(ネギ、本宮)櫻庭隆之(キュウリ、長木川南)小丹波潔(大館とんぶり、比内町独鈷)一関和磨(花き、二井田)
 ▽JA重点推進品目支援策(優良生産者)=松澤幹基(ヤマノイモ、比内町寺崎)菅原一成(アスパラガス、比内町笹館)佐藤謙一(エダマメ、川口)佐々木浩司(ネギ、沼館)菅原純(キュウリ、比内町釣田)渡邉寛子(花き、比内町五日市)高橋浩司(比内地鶏、比内町五輪台)

「阿仁マタギ」の日本遺産 認定目指し3回目の申請 北秋田市 市長「朗報待ちたい」

2020-01-30
会見する津谷市長(北秋田市役所)
 北秋田市の津谷永光市長は、29日に市役所で開いた定例記者会見で、「『阿仁マタギ』の歴史と文化について、日本遺産への申請手続きを行った」と明らかにした。今回が3回目の挑戦で、申請は今月17日付。県を通じて24日までに文化庁へ提出した。結果発表は5月中旬が見込まれており、市長は「朗報を待ちたい」と述べた。新型コロナウイルスによる肺炎については「憂慮している」などと話した。
 日本遺産は、地域に根付き世代を超えて受け継がれている風習や伝承などを「ストーリー」として文化庁が認定するもの。訪日外国人客の誘致などを狙いとしている。
 同市は2018年度に「阿仁マタギ~山に生かされる共生の暮らし」、19年度は「阿仁マタギ―山の恵みは山神様からの授かりもの―」のタイトルで申請したが、2年連続で見送られていた。
 事業は15年度から20年度までに約100件の認定を予定している。このため、今回が実質的に「最後のチャンス」になるものとみられている。
 この日の会見で市長は、「昨年のタイトルの『山神様』を『山ノ神』に変更したほか、市日本遺産事業推進協議会や作業部会からの意見等を集約し、阿仁マタギを魅力あるものとして伝えるストーリーや構成文化財、地域活性化計画の見直しを行った」と説明。
 「阿仁マタギの歴史や文化のさらなるブランド化は、活力ある地域づくりを推進する上でも大きな強み。認定による国内外からの来訪者の増加や交流人口の拡大に期待している」と述べるとともに、「ストーリー性や内容に厚みを持たせ、良い申請ができた。朗報を待ちたい」と話した。
 また、新型コロナウイルスによる肺炎については「非常に憂慮している。市のホームページでも注意を喚起しているほか、具体的な指示が国、県からあれば対応する」としたほか、観光面などへの影響には「内陸線のインバウンド利用が3万人を達成したばかりであり、その辺も憂慮している」などと述べた。
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