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2022年1月

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高齢者の安否を確認 「見守り隊」活動強化へ 大館市 11年発足、通報30件超

2022-01-23
 大館市は、民間事業所と連携して高齢者の安否確認を担う「地域見守り隊」を強化したい考えだ。2011年の発足から30件超の通報があり、医療機関や介護サービスにつなぐ奏功事例もあった。新型コロナウイルス禍で連絡会議を開けない状況となっているものの、新たに仲間入りする動きがあることから、見守りの輪を広げて安全安心のまちづくりを目指す。
 10年10月と11年2月に高齢者の遺体が自宅に放置される事件が起きたことを受け、県内初の試みとして結成。市は日常的に民家を訪問する郵便や新聞、灯油などの配達業者らに協力を求め、警察や消防も含めて協定を結んだ。業務で不審な点や異変に気付いた際、直ちに市に連絡する仕組み。企業独自の有料見守り訪問サービスもあるという。
 市長寿課によると、当初は事業所で組織した。その後に参加や脱退があり、昨年11月に協定を締結した秋田銀行を含め74事業所となっている。これまでに他市町村から問い合わせがあり、実際に取り入れるなど広がりを見せている。
 異変は高齢者だけでなく、児童虐待や家庭内暴力なども情報提供の範囲。市職員も日常生活の中で見守り活動に努めている。
 市が通報を受けたのは累計で36件。過去5年をみると17年度が4件、18年度ゼロ、19年度4件、20年度3件、21年度1件(12月末時点)となっており、長寿課は「減少傾向だが見守り機能を維持している」とみる。
 主な事例は▽郵便受けに新聞がたまっている▽ガスメーターに当月使用が確認できない▽訪問時の呼び掛けに応じない▽電話対応で認知症が疑われる言動があった▽挙動に不安を感じる住民を発見した―など。異変に気付いて介護が必要な高齢者を早期発見したり、救命に結び付いたりした。
 実績を報告し合う連絡会議がコロナの影響で開催できず、情報共有も不十分なのが実情。市は「感染状況が落ち着けば再開したい」との考えを示し、「事業所が増えれば見守り体制は充実する。参加してくれる企業があれば大変ありがたい」とあらためて協力を呼び掛けている。
 問い合わせは長寿課(☎0186・43・7055)。

松田鉄雄ヴァイオリンクラブ 大館に学びの場を ほくしか鹿鳴ホール 4月立ち上げ

2022-01-23
松田さんが市に寄贈した弦楽器(ほくしか鹿鳴ホール)
 大館市出身で世界的に有名な弦楽器製作家・松田鉄雄さん(76)=米シカゴ在住=の名前を冠した「松田鉄雄ヴァイオリンクラブ」が4月、同市に設立される。地元の音楽文化の普及を望む松田さんの思いに応える形で市文教振興事業団が主催し、プロ奏者が対面指導する。設立に先駆けて、2月6日にほくしか鹿鳴ホールで説明会と楽器体験会を行う。参加者を募っている。
 松田さんは旧田代町岩瀬生まれ。大館鳳鳴高卒業後、バイオリン製作の道に入った。現在は米国を拠点に活動している。国際コンクールで数々の受賞を果たし、海外の有名製作家からの評価も高い。
 クラブは、3~17歳のジュニアと18歳以上のシニア部門で構成。仙台フィルハーモニー管弦楽団のバイオリニスト・小川有紀子さんと芸大フィルハーモニア管弦楽団の第2バイオリン首席奏者の村津瑠紀さんが講師を務める。月1~2回レッスンで原則1対1の対面指導となり、1人30分~1時間程度を想定している。
 松田さんは、地元大館で弦楽器を学ぶ下地作りに役立ててほしいと市に自作楽器4丁を寄贈。2009年にバイオリン1丁、21年にバイオリン、ビオラ、チェロ各1丁を贈っている。楽器4丁は使用と管理を兼ねて、松田さんと交流がある小川さんに市が貸与している。
 事業団によると、大館市内にバイオリンを学べる教室はないという。山内知生課長補佐は「松田さんの思いに反して、大館でバイオリンに触れたり、プロから指導を受けたりする場がないことを歯がゆく感じていた」とし、「クラブがこれから弦楽器を学びたい人たちの受け皿となれるよう運営に力を尽くしたい」と語った。
 説明会は午前10時半、午後1時半、同3時の3回。参加無料だが事前申し込みが必要。各回定員15人。ジュニア希望者は保護者の同伴が必須。申し込みは同ホール(☎0186・49・7066)。

鹿角 夜景楽しみシュプール 水晶山スキー場 ナイター営業にぎわう

2022-01-23
夜景を眺めながら滑る親子(水晶山スキー場)
 鹿角市尾去沢の水晶山スキー場でナイター営業が行われている。スキーヤーやスノーボーダーが照明で照らされたゲレンデに思い思いのシュプールを描いている。
 水晶山は今季、12月26日にオープン。ナイター設備を完備しており、市内のスキー場で唯一ナイター営業を行っている。ナイターは14日に始まり、職員によると人出は例年よりやや多いという。
 21日夜は厳しい冷え込みと降雪にも関わらず、友達同士や家族とともにスキーやスノーボードを満喫する姿が見られた。
 リフトを降りるとゲレンデ上部から花輪中心部の夜景が眺望でき、親子らが夜景を眺めながら滑走していた。
 今季のナイターは毎週金・土曜日に営業し、最終日は2月12日。時間は午後4時から9時まで。ナイター券は大人2200円、子ども・シニアは1700円。
 ナイターに合わせ、スキー技術の上達を目的に小学生対象のポール練習会を行っており、参加者を募集している。時間は午後5時半から同8時30分まで。
 問い合わせは同スキー場(☎0186・23・2424)。

現・新18陣営が出席 立候補予定者説明会 無投票の可能性も

2022-01-22
計18陣営が出席した立候補予定者説明会(北秋田市交流センター)
 任期満了(3月31日)に伴う北秋田市議会議員選挙(3月20日告示、27日投開票)の立候補予定者説明会が21日、市交流センターで開かれ、現職14人、新人4人の計18陣営が出席した。今回から2削減となる定数18に対して出席した陣営の数が同数となり、無投票の可能性も浮上。告示まで2カ月を切り、各陣営の動きが次第に明らかになっている。
 現在の現職議員数は18人で、定数20に対して議員の死去により欠員2の状態。説明会に出席した現職の陣営は、議席順に三浦倫美氏(60)、小笠原寿氏(59)、虻川敬氏(49)、杉渕一弘氏(66)、佐藤光子氏(44)、福岡由巳氏(80)、久留嶋範子氏(69)、佐藤文信氏(70)、永井昌孝氏(40)、長崎克彦氏(80)、板垣淳氏(61)、堀部壽氏(71)、佐藤重光氏(79)、中嶋洋子氏(77)。
 出席しなかった議員のうち、山田博康氏(71)は昨年末の時点で引退の意思を表明。公明党所属の武田浩人氏(61)は引退し、後継者を擁立する。関口正則氏(74)と黒澤芳彦氏(69)は取材に対して、健康状態などを理由に「出馬しない予定」としている。
 説明会には立候補予定者本人や各後援会関係者らが出席した。市選挙管理委員会の津谷憲司委員長は「市にとって重要で大切な選挙。告示日の手続きが円滑に行われ、明るく公正な選挙戦が実施されるようお願いしたい」とあいさつ。選管の担当者から立候補に関する届け出の書類や選挙運動に関する注意事項について説明を受けた。
 新人は4陣営が出席。阿仁地区からは元市職員の木村謙一氏(62)と、元農協職員の佐々木正史氏(62)、元県職員の松橋久敏氏(67)が出馬の意向を示している。武田氏の後継には、元看護師の福田牧子氏(59)が出馬を予定している。元職の出席はなかった。
 説明会への出席は任意だが、ほとんどの陣営が選挙実務の確認のため出席するため、立候補者の顔触れが出そろう形となる。
 昨年12月1日時点の選挙人名簿定時登録者数は、2万7074人(男1万2662人、女1万4412人)。

北鹿地方 除排雪業者も悲鳴 昼夜問わず 作業も 大雪で依頼殺到

2022-01-22
重機を使って除排雪を行う業者(大館郵便局)
 昨年末から続く大雪を受けて、北鹿地方の除排雪を請け負う業者には一般家庭や事業所から問い合わせが殺到している。想定を上回る降雪と依頼量に昼夜問わず作業に追われる日々が続いており、業者からは「雪が多かった昨年と比べても圧倒的。いつまで続くのか」と嘆く声が聞かれる。
 大館市消防比内分署によると、同市の累積降雪量(20日現在)は430㌢となっており、前年同期より約120㌢も多い。
 同市で建築板金や除排雪を手掛けるエス商事(一関諸社長)では、社員が2~5人体制でチームを組み、1日当たり約7件のペースで対応に当たっている。問い合わせは例年の2倍以上で、多い日には20件を超える依頼が舞い込む。高齢者世帯や除雪に手が回らない企業からの依頼が多く、「空き家」状態の実家を除雪してほしいと他県に暮らす人から頼まれるケースも増えているという。
 重機やトラックが通行できない狭い場所は手作業で除排雪を行い、1件当たりの所要時間は2、3時間。より多くの場所を回るため、午前4時ごろから作業に取り掛かることもある。担当者は「毎日電話が鳴りやまない。すぐに対応できない場合もあり、申し訳なく思う」と声を落とした。
 先日除雪してもらったという大館市釈迦内の70代女性は「体力的にも自信がなく、事故も心配で困っていた。屋根や家の前の雪山を片付けてくれて本当に助かった」と笑顔を見せる。一方、同市赤館町に住む高齢女性は「業者に依頼したが、いつになるか分からないと言われた」とため息を漏らす。語気を強め「忙しい状況だと思うができるだけ早く来てほしい」と話していた。
 降雪シーズンはまだ続く。一関社長は「『どうか助けてください』と涙ながらにお願いされることもあった」と振り返り、「紛れもなく大雪は自然災害。助け合いの精神で、困っている市民のため全力で頑張りたい」と力を込めた。

2021年12月

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大館市内 車、歩行者とも減少続く 商議所通行量調査 コロナ禍で外出自粛か

2021-12-31
 大館商工会議所が10月中旬に実施した市内通行量調査で前年に比べ、車両が約6%減少、歩行者は約14%減少したことが分かった。新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛傾向が顕著に表れた前年をさらに下回る結果について、商議所は「全体的に市内の通行量が減っていたところへ、引き続きコロナ禍で外出を控える傾向が反映されたのではないか」と分析している。
 市内主要地点の動向を調査することで今後の商業振興やまちづくりに役立てようと毎年実施している。10月15日(平日)と17日(休日)の午前10時から午後5時まで、調査員が数えた。
 調査地点は歩行者が御成町2丁目と3丁目、大町、扇田の4カ所。車両はこの4カ所に清水町、大田面を加えた6カ所。
 平日の歩行者は2丁目が270人(前年比29・3%減)、3丁目が345人(6・2%増)、大町が282人(4・1%増)、扇田が73人(52・3%減)だった。休日は2丁目が260人(14・5%減)、3丁目が333人(18%減)、大町203人(15・3%増)、扇田が35人(50%減)。
 減少率が2けたに上る地点が目立ち、中でも扇田は平日、休日ともにほぼ半減した。4地点の合計は平日が970人(14・2%減)、休日が831人(13・1%減)だった。
 平日の車両は清水町が5923台(前年比7・1%減)、2丁目が3117台(10・8%減)、3丁目が3852台(3%増)、大町が3681台(10・9%減)、大田面が6827台(5・5%減)、扇田が3333台(3・1%減)。
 休日の車両は清水町が6832台(0・4%減)、2丁目が2569台(7・1%減)、3丁目が3343台(11・8%減)、大町が3317台(11・5%減)、大田面が7892台(4・5%減)、扇田が2647台(4・8%減)だった。
 平日の3丁目を除き、全て減少した。6地点の合計は平日が2万6733台(5・9%減)、休日が2万6600台(5・7%減)となった。
 調査時期は新型コロナワクチン接種が進み、感染拡大が落ち着き始めたころ。商議所は「歩行者は依然と感染予防で外出を控える傾向を反映したものと考えられる」と分析。半減した扇田については地元金融機関の移転に伴い、歩行者の移動経路が変わったとみられる。
 車両については、中心市街地の御成町付近で道路整備などの工事が続いたことから「渋滞を回避するように迂回(うかい)している可能性も考えられる」とした。
 歩行者も車両も平日、休日を問わず減少傾向が続いており、コロナ禍で一層減ったとみられ、「来街者を誘導できるかが重要な課題」「今後の集客効果に期待したい」などとまとめた。

大館城跡発掘調査 木杭28本が現存 外敵への 警戒、防御か 外堀に打ち込み跡も

2021-12-31
二ノ丸の端で見つかった杭の打ち込み跡「杭列」(大館郷土博物館提供)
 大館市が本年度に行った大館城(同市字中城)跡の発掘調査で、外堀付近の地中から杭(くい)を打ち込んだ跡「杭列」と、木杭28本が見つかった。外堀の設置経緯などから、外敵の侵入を防ぐ機能を高める目的で、江戸時代初期に設けられたとみられる。歴史的資料の少ない大館城を知る貴重な手掛かりとして、市は引き続き調査し全容解明を進める。
 大館城は中心部の本丸から外に向かって内堀、二ノ丸、外堀、三ノ丸といった構造になっている。杭列は外堀と接する二ノ丸の南端から見つかった。現在解体している旧本庁舎の駐車場付近に位置する。
 発掘範囲の約18㍍内には、東西に伸びる外堀と平行に50~70㌢の間隔を開けて杭列が見つかった。木杭は先端が尖り、地中に突き刺さった状態だった。最も長いもので約90㌢、太さは直径約10㌢。
 調査した大館郷土博物館によると、外敵の侵入を防ぐ柵のような役割を果たしたと考えられる。地上部分は残っておらず、杭の全長や年代、樹種などは調査中。埋蔵文化財専門職員の馬庭和也さんは「外堀を本格的に発掘する調査は今回が初めて。外堀について、具体的な構造の手掛かりを得ることができたのが成果」と話す。
 大館城は北側に崖や長木川があり、地形に守られている。一方、南側は比較的平たん。地の利が少ない分、守りを固める役目として江戸時代の初期、慶長年間に外堀が設けられたという。馬庭さんは「幕府誕生当時はまだ不安定な時期で、軍事的緊張感が残っていた。大館城は津軽や南部の勢力を警戒する城と考えられ、木杭は外堀の防御性を高めたのではないか」と分析。今後の調査で全容解明に期待した。
 調査は市本庁舎建設に伴って実施している。2014年度から一帯を試掘し、16年度から文化財保護法に基づく発掘に取り掛かった。対象は16~18年度が新本庁舎側、19年度が旧・市民体育館側。1年を置いて本年度から3年計画で旧本庁舎側に着手した。
 本年度は当初、3カ所計653平方㍍で計画したが、対象を計340平方㍍に絞って実施した。調査結果は県の報告会(来年3月5日・秋田市)で発表予定。大館市内での特別展も検討している。

大館 スノーレンジャー始動 高齢者宅で除雪作業 年越し前に「安心を」

2021-12-31
屋根から落ちた雪を片付けるスノーレンジャー(大館市下綱)
 大館市の除雪ボランティア「ハチ公スノーレンジャー」が30日、今冬の活動を開始した。下綱の高齢者世帯に市内の社会福祉法人の職員が出動し、屋根から落ちてガラス窓に迫った雪を片付けた。実施主体の市社会福祉協議会によると、連日の降雪で相談が入り始めており、活動は年明けに本格化するとみられる。
 1995年度から続く活動。高齢者や障害者など除雪が困難な世帯を対象に、屋根から落ちた雪の撤去や排気口など危険箇所の雪を片付ける。本年度は企業や福祉施設、高校など38団体、1349人がボランティア登録。対象世帯数は前年度比44世帯減の163世帯となっている。
 88歳と84歳の夫婦宅で社会福祉法人水交苑の職員3人のほか、社協職員、町内会役員計6人が活動。㌢ほど積み上がった屋根からの落雪をスコップで崩し、スノーダンプで運んだ。家主の男性は今年の夏に入院してから、腰に力が入らず、長時間立っていられないといい、「昨年までは自分で除雪ができたが、今年は困っていた。隣家に迷惑がかかると気になっていたのでありがたい」と感謝した。
 担当した水交苑指定居宅介護支援事業所の石垣直人さん(41)は、「地域の人のためにと休日にボランティアで参加している。年を越す前に除雪ができ、安心した様子を見ることができてよかった」と笑顔を見せた。社協担当者は「雪の日が多いが、除雪の相談は3件ほどにとどまっており、年明けに増えるのではないか。ボランティアは経験者が多く態勢は整っているので、今後の依頼に応じていきたい」と話した。

3年目の森林経営管理事業 本年度は田代4区域で調査 大館市 回答者7割「市に委ねる」

2021-12-30

 手入れが行き届かない私有林を集約して管理する大館市の森林経営管理事業は3年目に入り、所有者への意向調査や市の経営管理権取得が進んでいる。本年度は田代4区域で意向調査を行い、回答者の7割超が「市に管理を委ねる」と回答し、ドローン(小型無人機)などを活用した現地調査を行った。これまで146㌶の管理が市に委託されており、民間事業者へ再委託する準備を進めている。
 2019年4月施行の森林経営管理法に基づく制度。所有者が適切な管理を行う責務を明確化し、管理が難しい場合、市町村が伐採・木材販売・造林を行う権利を預かり、意欲のある林業経営者に貸し出す。採算が厳しく林業に適さない私有林は市町村が間伐や植林を行う。
 3年目の本年度は、5月に十ノ瀬区域250人、蛭沢区域166人、杉ノ沢区域158人、保滝沢区域105人の計679人に意向調査票を送付。6月には対象地区で座談会を行った。林政課によると、11月末現在、56・1%にあたる381人が回答。回答者の73・2%を占める279人が「市に管理を委ねる」と回答した。
 市に委ねたいと答えたものの、森林の境界など状況が分からない所有者も多く、ドローンやタブレット端末を活用した現地調査を行っている。
 初年度の19年度は花岡など、20年度は花岡や田代地域で意向調査を行い、これまでに129件、146㌶で経営管理権集積計画を策定し、市が経営管理権を取得した。このうち花岡地区の1・18㌶を今年4月、民間事業者に再委託した。
 林政課によると、本年度内に新たに50件ほどの経営管理権取得を目指して所有者と協議しており、「順調に進んでいる」と話す。また、19、20年度意向調査分の経営管理権を取得した森林のうち、2件、約20㌶を民間事業者に再委託する準備を進めている。
 林政課の担当は「制度の理解が進んできて、市に管理を任せたいという人が増えていると感じる。市内の対象森林を20年1周期のスパンで事業を行っているが、見直しながらできるだけ前倒しできるよう進めたい」と話した。
 市では総面積の79%を森林が占め、そのうちの17%、私有人工林の約1万2000㌶が事業の対象となる。対象の私有林を20分割し、意向調査を実施しながら、20年を1周期として事業を進める方針。森林環境譲与税を財源とし、本年度は約8000万円が配分される予定。

独特の歯ごたえ人気 鹿角市 芦名沢 年越しそば作りがピーク

2021-12-30
「芦名沢そば」を打つ成田さん(鹿角市十和田山根の作平食品工房)
 鹿角市十和田山根の芦名沢地区に伝わる名物「芦名沢そば」作りが繁忙期を迎えている。伝統の味を守るために地元の成田一博さん(65)と邦子さん(65)の夫妻が2009年に立ち上げた「作平食品工房」では、27日から友人10人ほどで深夜まで作業を続ける。
 「芦名沢そば」は、昭和初期に十一面観音を祭った芦名沢神社の祭典で参拝客をもてなすために茶屋を設け、そばを振る舞ったのが始まりとされる。
 そば作りは毎年11月下旬から翌年3月中旬まで。繁忙期の年末は10人ほどで1日に約800食を打つ。そば打ちから袋詰めまでの一連の作業が、連日深夜まで及ぶ。
 成田さんの畑で生産したそば粉とナガイモを使用し、少量のつなぎを使った十割そばに近い「十一そば」。独特の歯ごたえや風味が根強い人気となっている。
 妻の邦子さんは「そば打ちは重労働だが友人に協力してもらい続けたい」として、「おいしい芦名沢の手打ちそばを届けたい」と話した。
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