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気仙沼訪問プロジェクト 大館の有志11人 「復興支援と学ぶ機会」

2018-08-18
 東日本大震災の復興支援や相互交流を目的に、大館市民有志が「気仙沼出前交流プロジェクト実行委員会」を立ち上げた。12月初旬に宮城県気仙沼市の訪問を予定。浅利博樹委員長(県北NPO支援センター事務局長)は「訪問でこれまでできた縁を大切に。復興が続く中で支援に限らず、訪問する大館市民が災害や絆を学ぶ機会としたい」と話している。
 大館市は「ふるさと元気づくりパワーアップ事業」として、震災翌年の2012年度から17年度まで6年間、気仙沼市を訪問してきた。文科省の補助事業終了と「復興支援という意味では一区切りの時期」として本年度は予定していない。
 過去に被災地を訪問した子育て支援団体や音楽療法士ら11人が「行政の訪問が終わっても個々として関わりを続けたい」と5月、実行委を発足。伝統芸能や料理を通した相互交流、大館の参加者が津波被害を学ぶ機会にする目的で、12月に1泊2日の訪問を計画。気仙沼の災害公営住宅近くの公共施設などでの開催を予定している。
 このほど国立青少年教育振興機構の「子どもゆめ基金助成活動」採択を受けた。事業助成は単年度で、助成金は当初予算の半分ほどという。中高生らの参加も募り実行委を含め20人ほどの訪問を予定しているが、宿泊費や食事代などの個人負担も発生する見込み。
 浅利委員長は「次年度以降も活動を継続したいが、毎年補助金頼みというわけにはいかない。訪問を通して資金繰り、内容等を検討していく。合わせて同様に活動する民間団体などにも声を掛けたい」としている。
 実行委は個人や団体の資金協力、訪問先で調理するだまこ鍋の食材提供など協力を呼び掛けている。問い合わせは事務局の河田美智子さん(☎080・1800・3349)。
 

「食と命」大切さ感じて マタギ体験学習会 北秋田市

2018-08-18
鶏の解体など見学したマタギの地恵体験学習会(阿仁前田)
 北秋田市に伝わる狩猟文化「マタギ」を通じて命や食の大切さを学ぶ「マタギの地恵体験学習会」が17日から、森吉山の周辺地域を会場に行われている。市内の小学生18人が参加してきりたんぽ鍋に使う鶏の解体作業などに挑戦、食べることの意義や命の重さなどに理解を深めた。
 市民有志でつくる実行委員会(佐藤慶博委員長)の主催。17日から19日まで2泊3日の日程で、野外調理や星空観察、カヌー体験、阿仁熊牧場の見学など行う予定。初日は前田公民館で結団式を行った後、きりたんぽ鍋の調理に取り組んだ。
 結団式で佐藤委員長は「みんなが毎日口にする食べ物はすべて命あるもの。3日間の体験を通して食べることの大切さ、命の尊さを感じて」と子どもたちに呼び掛けた。
 きりたんぽ鍋づくりは、具材となる鶏の解体作業からスタート。子どもたちは羽をむしる作業を体験。「かわいそう」「気持ち悪い」などと及び腰になる場面も見られたが、子どもたちは「命をいただく」という意味を感じながら真剣な表情で取り組んでいた。

 
 

花輪ばやしあす開幕 ユネスコ無形文化遺産 祭り一色の2日間

2018-08-18
 鹿角市花輪の街が熱狂の渦に包まれる伝統行事「花輪ばやし」は19、20日の2日間行われる。ユネスコ無形文化遺産登録後初開催となった昨年は、2日間で過去最多の26万人の人出となったが、今年はさらなる盛り上がりに期待されている。
 花輪ばやしは、花輪の産土(うぶすな)神・幸稲荷神社に奉納される祭りばやし。神社の祭典はご神体が里宮・御旅所に移る16日の「神輿渡御(みこしとぎょ)」で始まり、後半の2日間は「花輪ばやし」として豪華絢爛(けんらん)な10台の屋台が登場、華やかなにぎわいを見せる。
19日は正午から「子どもパレード」が行われ、桝形、福祉保健センターからそれぞれ祭典本部(交流プラザ)に向かって園児や小中学生による屋 台運行、はやし、踊りが行われる。
 午後5時半、のろしを合図に各町内が御旅所へ向けて順次出発。6時35分から幸稲荷大神に祭り開始を告げる「御旅所詰」を行い、独特の手打ち式「サンサ」が見られる。かづの銘酒前では子ども演奏コンクール審査が行われる。
 6時55分、御旅所から駅前広場に向けパレード開始。駅前広場では屋台の到着を待つ間に「町踊り」が披露される。
7時50分からは初日のハイライト「駅前行事」。10町内の屋台が勢ぞろいし、エネルギッシュな競演を繰り広げる。駅前サンサも行う。9時から自町内に向けて運行を開始する。
 帰町後に一時休憩を経て、ファン必見の「朝詰」パレードへ。20日午前0時ごろ、組丁から順次出発する。米代川に架かる稲村橋には2時すぎに到着し2時半に出発。
 新田町の桝形には3時すぎに到着。躍動的な運行から一転、厳粛に神事を行い、各町内が奉納曲を演奏、サンサも行う。4時20分に各町内に向かって運行する。
 2日目の20日は正午から自町内で運行。午後7時から駅前に向かってパレードを開始する。屋台到着を前に、駅前広場では8時から郷土芸能「かづのふるさと大太鼓」を披露。8時40分からは駅前行事を行い、9時半から終盤の見どころ「赤鳥居詰」の運行開始。到着後、11時半すぎに組丁の赤鳥居で祭り終了のあいさつをし、サンサを行う。
 各町内への帰途で下5町内は福祉保健センター前、上5町内は御旅所前ではやしの競演や演芸などを行い、21日未明まで完全燃焼する。
 臨時駐車場は鹿角市役所、鹿角地域振興局、かづの商工会、道の駅かづの・あんとらあ。シャトルバスは市役所―あんとらあ間で午後4時40分~10時20分に20分間隔で運行する。料金は100円(小学生以下無料)。2日間とも臨時列車の午後10時13分鹿角花輪駅発秋田駅行きと、同10時45分鹿角花輪駅発大館駅行きを用意している。
 問い合わせは祭典委員会(交流プラザ内、☎0186・30・0500)。
 

北鹿地方で大雨 土砂崩れや道路決壊 2市36人が避難

2018-08-17
国道105号で発生した土砂崩れ(北秋田市阿仁水無)
大きくえぐられた米代川沿いの堤防(鹿角市八幡平大里)
 東北北部に前線が停滞して大気の状態が不安定になった影響で、北鹿地方は15日から16日にかけ、大雨に見舞われた。秋田地方気象台によると、16日午後5時までの24時間降水量は北秋田市阿仁合で260㍉に達し、観測史上最大を記録。鹿角市と北秋田市が避難準備情報を出し、両市の避難所に計13世帯36人が一時避難した。各地で土砂崩れや堤防・道路の決壊などが相次ぎ、交通機関も乱れた。人的被害はなかった。
 気象台によると、24時間降水量は鹿角市で160・5㍉(午前10時40分まで)、同市湯瀬で141㍉(午後5時まで)、小坂町藤原で127㍉(午前2時40分まで)、大館市で114・5㍉(正午まで)など。湯瀬では8月の観測史上最大を更新した。鹿角と阿仁合では平年の8月1カ月分の降水量を上回った。
 土砂災害や河川氾濫の危険性が高まったため、鹿角市は15日夜から16日未明にかけて急傾斜地・米代川周辺の5881世帯1万8238人に、北秋田市は16日未明、市内全域の1万4109世帯3万2404人に避難準備情報を出した。鹿角市は同日午前9時40分に解除。北秋田市も午後5時までに全ての地区で解除した。
 北鹿5市町村や警察、消防によると、北鹿地方では16日午後4時現在、住家の床下浸水8棟、非住家の浸水8棟が発生。国道や県道、市道での土砂崩れや落石、堤防・道路の損壊は15カ所以上に及んだ。倒木も多数あった。
 この影響で通行止めも相次いだ。北秋田市では、国道105号の阿仁荒瀬―阿仁水無間の約3㌔が約16時間にわたって全面通行止め。上小阿仁村では、八木沢集落に通じる県道が落石の恐れで、緊急車両以外は通行止めとなった。
 鹿角市では、岩手県境にほど近い十和田大湯の国道104号で、約5・1㌔にわたって全面通行止めが続く。このほか、大館市では比内町八木橋字五輪台の鶏舎に水が流れ込み、飼育されていた比内地鶏161羽が溺死した。
 NEXCO東日本十和田管理事務所によると、雨量の基準超過により、東北道の小坂インターチェンジ(IC)―安代IC間の上下線が約9時間にわたって全面通行止めとなった。
 JR秋田支社によると、大雨の影響で奥羽本線、花輪線で特急列車上下6本、普通列車上下26本が運休、普通列車上下30本などが区間運休した。
 停電もあった。東北電力秋田支店によると、午前1時10分ごろ、鹿角市八幡平の延べ131戸で停電が発生した。土砂崩れに伴う倒木で電線が断線したため。約9時間30分後に全戸復旧した。
 気象台によると、県内は17日昼前まで雨や雷雨の所がある見込み。引き続き土砂災害への警戒を呼び掛けている。
 

失敗恐れず挑戦を 鹿角市成人式 260人が大人の決意

2018-08-17
仲間と写真を撮りながら、再会を喜ぶ新成人たち(コモッセ)
 鹿角市の2018年度成人式が16日、コモッセで行われた。スーツやはかま、華やかなドレスを着た新成人258人が出席。旧友との再会を喜び、大人としての責任と自覚を胸に決意を新たにした。
 対象は1997年4月2日から98年4月1日までに生まれた300人(男性153人、女性147人)。式には対象者の86%にあたる258人(男性137人、女性121人)が出席した。テーマは「ふるさとの出会い 二十歳の集い 鹿角市成人式」。
 開会行事で成人式実行委員会(桜庭宝委員長)の委員17人が紹介され、桜庭委員長は「心に残る成人式にしたい」と協力を求めた。児玉一市長は「社会の原動力として、地域に元気を与えるような人材になってほしい。まちづくりにも参画し、みなさんの手で新しい鹿角を築いていってほしい」と式辞を述べた。
 新成人への記念品(たんぽ小町ちゃん珪藻土(けいそうど)コースター)が代表の大岡才華さんに贈呈された後、新成人を代表し金澤勇介さんが「大きな節目を迎え、変化しようとしている。大きなチャンスだが、その裏には不安もある。個性をなくした大人にはなりたくない。自分を主張し、胸を張れる大人になりたい。人生には失敗はつきもの。自分らしさを失わず、常に挑戦していきたい」と決意を述べた。
 式典後は、あきた舞妓による舞の披露、各地区での記念撮影が行われた。新成人たちは大人への仲間入りを互いに喜んだり、近況を話したりしていた。
 
 

機関車運転体験 貨車牽引コースを新設 小坂鉄道レールパーク

2018-07-19
「貨車牽引コース」で活用されるホッパ車(レールパーク)
 小坂町の体験型観光施設「小坂鉄道レールパーク」は、呼び物の乗車体験メニューの中で、全国でも珍しい「ディーゼル機関車」の運転体験に、「貨車牽引コース」を新設した。小坂鉄道保存会(千葉裕之会長)が修復した貨車(ホッパ車)の「ホキ909」を活用。29日を皮切りに、本年度は全5回実施する。鉄道愛好者から注目を集めそうだ。
 機関車の運転体験は全国でも珍しいとされる目玉企画。2014年6月の開業以来、多くの人たちが訪れ、1968(昭和43)年製造の「DD130形」の運転席に乗り込み、体験している。
 本格的な運転技術を極めたい人向けの「運転士への道コース」は、規定の回数をクリアした人がステップアップでき、単体運転を5回実施した人が重連走行に進める。重連を5回終了すると、三重連を体験できる仕組み。
 現在は、駅構内路線で運転操作の簡単な説明を受けてから、すぐに運転実技ができる「お試しコース」もある。
 「貨車牽引コース」は、「運転士への道コースで機関車運転体験回数を重ねている人から、新たな体験メニューの要望があった」(レールパーク)ことから、新たに設けた。活用する貨車は、1987年12月に当時の国鉄清算事業団から購入、砕石散布に使用され、2009年の小坂鉄道の廃止まで活躍していた。同保存会は機関車がけん引する貨車として再び活躍してもらおうと昨冬修復し、今春一般にお披露目された。
 牽引コースの体験対象者は、運転士への道コースで重連走行を体験した人のみ。運行区間は、駅構内路線の約500㍍を2往復。施設の指導運転士から口頭指導を受けた後、貨車と機関車のブレーキホースの接続作業、貨車連結による貫通ブレーキ運転(自動ブレーキ弁使用、復路は貨車推進運転)、貨車と機関車のブレーキホース切り離し作業を体験する。機関車は単機、時間は約30分。
 実施日は29日、8月26日、9月23日、10月28日、11月18日。定員はいずれも午前2人(10時~11時)、午後4人(1時~3時)。体験料は3万円。
 レールパークは「エンジンのついていない貨車を機関車で実際に引っ張ったり、推したり、動かせるのが魅力」と話している。
事前予約制で申し込みは、レールパーク(電話0186・25・8890)。

 

北鹿初 スクランブル交差点 大館、鹿角市で 利便性向上目指し

2018-07-19
交差点のスクランブル化に伴い地元業者が新たに白線を引いた(大館市御成町)
 県警は児童や高齢歩行者の安全性や利便性の向上を狙いに、年内で県内6市11箇所の交差点をスクランブル方式に切り替える。皮切りは18日、北鹿初となる大館、鹿角2市の2カ所で斜めの横断歩道が増設され、供用を開始した。
 県警交通規制課によると、県内には既存のスクランブル交差点が9カ所にあり、最北は能代市。交差点の歩行者用信号四つが同時に変わる「歩車分離式信号交差点」では、対角した歩道に行くには主道路と従道路の横断が必要。これまで、歩行速度が遅い子どもや高齢者が1回で渡りきれなかったり、スクランブルと勘違いして斜め横断したりするケースも見られたという。
 分離式交差点を対象に、県内各署に車と歩行者の交通量など調査を依頼。スクランブル化の要望があった2市を含む全6市11箇所で増設することにした。
 大館市内の分離式は3カ所ある。このうち、スーパーや商店街、銀行などが点在し、小中高校の通学路でもある県道大館十和田湖線の御成町3丁目の交差点をスクランブル化の対象にした。
 18日午後1時から地元業者が1時間半ほどかけて交差点の対角線にライン引き。2時半過ぎから供用を開始した。同交差点の歩行者信号の点灯時間は現在約21秒。実情を調査しながら、必要に応じて延長も検討するという。
 大館署の佐藤慎也交通課長は「高齢歩行者の交通事故が多発傾向にある。子どもを含め歩行者に優しい環境づくりに努めたい」と話した。近隣学校の児童生徒らに周知するため、同署員がこの日夕方と19日朝の登校時間に合わせて交差点に付く。
 鹿角市ではJR花輪駅前交差点の国道282号上にラインが引かれた。中央、県南のほか4市9カ所については道路管理者などとの調整の上、年内に施工する計画。

 

旧正札本館の解体工事 ハチ公小径は通行可 大館市と業者が説明

2018-07-18
旧正札竹村本館棟の解体工事説明会(市営中町住宅内の集会所)
 大館市が本年度から着手した大町の旧正札竹村本館棟の解体工事が本格化するのを前に、市と工事の施工業者による説明会が17日、市営中町住宅内の集会所で開かれた。施工業者は工程のほか、ハチ公小径は工事期間中も通行が可能であることや工事車両の出入り口は大町側とすること、騒音・振動計と数値の表示板を設置することなどを説明。8月1日のハチ公小径側への仮囲い設置から、現地での作業が開始される。
 旧正札竹村ビルは2001年の倒産に伴って閉鎖されていたが、外壁崩落の危険があったことなどから、市が05年12月までに土地と建物を計2580万円で購入した。その後、1961年建設と最も古く、劣化も進んでいた旧館棟は解体しハチ公小径として活用。新館棟には、あきた結婚支援センター北センターや自衛隊秋田地方協力本部大館出張所などが入居している。
 本年度、解体されることになった本館棟は大町の道路側に面した建物で、69年12月の建設。鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)地下1階、地上9階建てで、延べ床面積は6223平方㍍。敷地面積は784平方㍍。
 市は17年度に、解体工事に向けた実施設計とアスベストの含有調査を進めた。アスベストは一部の建材に使用が見つかったが、除去に多大な費用が必要となる吹き付け材への使用は無いことを確認している。
 実施設計に基づき、本年度の一般会計当初予算には解体工事費3億7710万8000円を計上。入札の結果、伊藤羽州建設(本社・大館市、石山清武社長)と3億2508万円で契約した。
 工事説明会は、市建設部まちづくり課と伊藤羽州建設の主催。近隣の住民や事業者を対象に工事の概要などを説明しようと、この日の午前と夕方の2回、開催した。
 10人が出席した午前の説明会では、市建設部まちづくり課の担当者が工事の概要を紹介したのに続き、伊藤羽州建設の担当者が、解体前の作業や建物の解体手順、安全対策などを説明した。
 この中で、馬喰町と中町をつなぐハチ公小径は「本館棟側の一部を小路エリアとして使用するものの、歩行者は通り抜けできるようにする」としたほか、工事車両の出入り口については「大町側に設置し、その部分のアーケードは解体し撤去する」と説明。騒音、振動計と表示板を設置することも明らかにした。
 また、建物の解体手順では「大型の重機をクレーンで屋上につり上げ、建物の上部から解体を進める」ことを紹介。「お盆や神明社祭典、大館アメッコ市などの際には、工事を休む。安全には十分に配慮しながら進めたい」などと述べ、理解を求めた。
 工期は来年12月20日まで。建物本体の解体は11月ごろから始まる見通しで、1カ月に1階分ずつのペースで進める計画という。

松栄の桜伐採始まる 北秋田市 8月末までに終了予定

2018-07-18
大きく張り出した枝から順に伐採した作業(松栄)
 北秋田市を代表する観桜名所「松栄桜並木」(同市松栄)で17日、老朽に伴う伐採作業が始まった。樹齢60年余りの歴史を感じさせる大枝や幹が慎重に切り落とされ、並木の終わりを迎えようとしている。
 生涯学習課によると、国道105号沿いの約800㍍間に現存する桜59本全部と杉1本の計60本を伐採する計画。桜の木の多くが枯れたりテングス病にかかったりしているためで、地元自治会の要望を受けて伐採の手続きを進めていた。工事は当初18日に開始予定だったが、業者の都合で1日早めたという。
 初日は午前8時30分ごろから、並木中央付近に位置する松栄自治会館脇で作業を開始。高さ10㍍近い桜の枝を、重機のワイヤでつるすように支え、作業員がチェーンソーで切断した。観桜名所として歴史を刻んできただけあって、枝は前後左右に大きく張り出した状態。最後に幹を切り倒すまで1時間近くかけるケースもあり、周辺の安全に配慮しながら慎重に作業が進められた。
 8月末までに伐採を終える予定。1日3、4本ペースで進めるという。伐採後の枝や幹の処理は未定で、希望者がいれば提供や売却を検討する。
 並木は1952(昭和27)年、地元青年会が苗木を植えた。最も多い時期で177本が立ち並び、開花期は「桜のトンネル」と親しまれた。近年はまばらにしか咲かなくなっていた。

清流にホタル舞う 鹿角市花輪 東山の福士川周辺

2018-07-18
幻想的な光を放つゲンジボタル(花輪東山)
 鹿角市花輪東山地区の福士川周辺で、近年にないほど多くのホタルが飛び交い、住民を楽しませている。
 福士川は花輪スキー場付近が源流の清流。地元の男性(61)は「5年前の大雨で川に茂っていたアシが流され、翌年はホタルが全く見られなくなった」と振り返る。
 その後、「原因は分からないが、ホタルが年々増えてきた」という。今年は6月22日からゲンジボタルの発生が確認され、現在は「今までいなかった所まで生息域が広がっている。私が小学生の頃の50年前と同じぐらい多い。環境が良くなったのではないか」と話し、ホタルが飛び交う幻想的な光景を楽しんでいる。
 男性によると、ホタルが多く生息しているのは総合運動公園の下流から幸稲荷神社下流付近まで。今月末まではゲンジボタル、その後はヘイケボタルが発生するという。

6月のニュース

 

五輪選手村のドア製造へ 環境配慮、試作重ね受注 大館の田代製作所

2018-06-30
東京五輪選手村向けのドアを製造する工場(田代製作所)
 室内ドア製造の田代製作所(本社・大館市岩瀬、日景好範社長)が、2020年東京五輪・パラリンピック選手村の宿泊施設に使われるドアを製造することになった。材料を再利用できるよう4年前から試作を重ね、環境負荷の少ない取り組みが評価された形。日景社長は「国を挙げたスポーツの祭典に携われることは誇り。選手が落ち着いて過ごすためにも質の高い製品を供給したい」と意気込んでいる。
 選手村は中央区晴海の約18㌶に整備するもので、不動産大手11社が民間資本で手掛ける。17年1月に建築工事に着手し、19年12月までに選手らの宿泊施設として14~18階建ての21棟を整備。大会後は改修したり、新たに50階建ての高層ビル2棟を建てたりし、最大1万2000人が住む街として生まれ変わる。
 選手村向けのドアは高さ225・5㌢、幅90・2㌢。一般的な製品に比べ10%ほど大きい。通常の芯材は木材だが、今回は環境負荷低減の観点から全面に段ボールを使用するのが特徴。再利用を想定して枠組みに木材、表面に普通紙を使うシンプルなデザインだ。大手建材メーカーの関連会社と共同で試作を繰り返し、複数の企業グループが参加したコンペで採用された。強度や機能面で影響が出ないようにするのが最も苦労した点だという。
 宿泊施設全体の約半分に当たる5519本を受注し、来年2月から3、4カ月かけて製造、順次出荷する。各国・地域の選手や役員らの生活拠点となることから、ものづくりの技術をアピールする好機でもあり、日景社長は「何らかの形で五輪に参加したいと考えていたので、実現できて本当に良かった。社員のモチベーションも上がる。地元にこうした企業があることを知ってもらい、地域が少しでも元気になってくれたらいい」と語り、五輪後の改修も積極的に受注を狙う。

「毛馬内ばやし」途絶の危機回避を 鹿角市の中町自治会 市の支援で伝承活動強化

2018-06-30
「毛馬内ばやし」を練習する参加者(十和田市民センター)
 鹿角市十和田毛馬内の中町自治会(勝又幹雄会長、17世帯)は本年度、地区に伝わる民俗芸能「毛馬内ばやし」の伝承活動に本格的に取り組んでいる。各自治会における課題解決や活性化に向けた自主的な取り組みをサポートする市の「集落支援員活動事業」などを活用。将来的な途絶が危惧されているはやしの太鼓練習や明治初期の屋台の修繕などを計画している。
 集落支援員の配置は、総合計画後期基本計画の重点プロジェクトの一つ「地域コミュニティ活力再生プロジェクト」に盛り込まれている事業。
同プロジェクトは、少子高齢化による人口減少が進む中、地域コミュティー活動の縮小・廃止等を余儀なくされる事態も予測されるとし、地域人材の確保やコミュニティー支援体制の強化を図るもの。
 集落支援員は地域コミュニティーの活性化を図るため、自治会の話し合いに参加し、課題の共有と効果的な支援を行うことを目的に昨年度から、市民共動課に非常勤職員1人を配置している。おおむね50世帯以下の小規模な自治会を対象とし、昨年度は5自治会、本年度は中町を含む4自治会が活用。支援員が自治会と協力しながら状況調査や話し合いを行い、各自治会の状況に応じた活性化の取り組みをサポートしている。計画づくりや活動を支援する補助金制度もある。
 中町が伝承に取り組む毛馬内ばやしは毛馬内月山神社祭典(7月12、13日)で奉納される伝統芸能。伝承曲は6曲。かつては毛馬内本町通りの上町、中町、下町の3町が奉納していたが、近年は中町だけとなり、太鼓のたたき手も20年ほど前から町外者の協力を得ながら確保している。
 一昨年から毛馬内ばやし保存会長を務めている勝又会長(69)は「はやしを教える人がいなくなり、6曲のうち4曲は途絶えたような状態で危機感を持っている。今回の事業が伝承に向けた最後のチャンスだと思っている」と期待をにじませる。
 事業の柱は住民を対象にした太鼓演奏の練習と、1877(明治10)年に購入したという本屋台の照明や幕の新調の二つ。
 このうち太鼓練習は28日夜、十和田市民センターで始まり、初日は小学生から大人まで10人が参加。小学生の頃から中町ではやしを演奏し、6曲のたたき方を習得している青山定明さん(54)=宮城県登米市在住=が講師と笛の伴奏を担当し、参加者が6曲を繰り返し練習した。練習は全5回の予定。7月12、13日の本番で参加者が成果を披露する。

地域のつながり大切に 北秋田市社福協 全戸訪問がスタート

2018-06-30
市民宅を訪れ、災害発生時の助け合いなどについて呼び掛ける社会福祉協議会の職員(左)
 北秋田市社会福祉協議会は29日、職員が地域に出向いて福祉の課題などを把握する全戸訪問活動を開始した。今年は防災を中心に、災害発生時の支援や近隣住民との助け合いなどについて呼び掛けた。
 地域の課題や住民が抱えるさまざまな問題を共に共有し情報提供を行うほか、自治会や民生委員・児童委員との連携を密にして地域のネットワーク強化を図ろうと毎年実施している取り組み。約460人の職員が1人当たり約20世帯を担当し、市内の約1万2000世帯を13日まで15日間で訪問する。
 訪れた職員は地域に関して気になることや家庭での困りごとなどを聞いて問題解決の糸口を探ったほか、1人暮らしの高齢者には熱中症予防や特殊詐欺被害に遭わないよう注意喚起も行った。
 今回は昨年から複数回発生しいる豪雨災害などを踏まえ、災害発生時には市社協が設置運営を行う「災害ボランティアセンター」の活用を呼び掛けた。このほか「助け合うためには日頃のつながりが大切」と地域のネットワーク構築の重要性を訴えた。
 訪問終了後は18日までに訪問の結果をまとめ、自治会長や民生委員らに報告する。緊急対応が必要な場合や対応が困難なケースについては、関係機関と検討して支援につなげていく。

古里支える人材育て 大館市で企業博覧会 中学2年生ら550人参加

2018-06-29
各ブースで地元企業が魅力を説明(大館市中央公民館)
 地元企業の魅力を中学生が学ぶ「企業博覧会」が28日、大館市中央公民館で開かれ、古里を支える大人たちが仕事への誇りや事業内容などを伝えた。31社・団体が出展し、大館国際情報学院を含む市内9校の約550人が参加した。7月2日には北秋田市で行われる。
 県北秋田地域振興局が主催して2年目。生徒たちに進路選択の幅を広げてもらうとともに、古里で頑張ろうとする気概の醸成が狙い。企業側には情報発信のノウハウの蓄積や、人材確保の重要性を再認識してもらう機会としている。
 前回は希望した小中学生を対象に開催。よりキャリア教育との連動性を強めるため、今回は高校受験や夏休みの職場訪問などを控えた中学2年生を主対象に絞った。2市の延べ出展企業も前回を大幅に上回り、32社から64社に倍増。観光・運輸やリサイクル、林業など多様な業種を集めた。
 この日は参加生徒の人数から午前、午後に分けて実施。館内の各部屋に所狭しとブースが設けられ、映像や製品、パワーポイントを使って自社を紹介。「大館を支える物を作っている」「インターネットの普及などで地元でも働ける」などと強みや熱意を伝えた。
 生徒たちは最大9人の班で4カ所を各15分で回り、その後1社を自由訪問。生徒たちはメモを取ったり、質問を投げかけたりしていた。
 デザイナーを目指しているという安藤佳歩さん(比内2年)はサービスや製造業の会社などを訪問。「多くの地元企業を学べる機会。求める人材の姿が、積極性やコミュニケーション能力など人柄に関することが多かったのが印象的だった」と話した。
 事業担当の地域企画課・奥山法子副主幹は「学校の教育課程に合わせた参加で、中には1年生も。視野を広げ、古里の良さに気付くきっかけにしてほしい」と話した。博覧会は次年度以降も継続する方針。生徒や出展企業への事後アンケート結果から、改善を重ねていくという。
 7月2日は北秋田市民ふれあいプラザコムコムで、同市と上小阿仁村の6校約260人の参加、33社・団体の出展を予定している。
 

2年連続の黒字決算 JAかづの総代会 剰余金は8200万円

2018-06-29
議事に先立ち功労表彰を行った通常総代会(かづのJA会館)
 JAかづの(田中專一組合長)は28日、鹿角市花輪のかづのJA会館で通常総代会を開き、2017年度事業報告、剰余金処分案を承認した。3年ぶりに黒字に転じた16年度に続いての黒字決算となり、今後は早期の要改善JA指定からの脱却と、利益準備金の積み増しを図っていく。
 報告によると17年度の経営状況は、事業利益が8000万円の計画に対し1億500万円、当期剰余金が4100万円の計画に対し8200万円。
 計画対比で増加となった主な要因について田中組合長は「共済の新規契約が計画を大きく超えたことによる付加収入の増加や計画外の受取配当金等、貸倒引当金の圧縮、人件費を含む管理費の抑制、不採算部門の収支改善など経営改善に鋭意取り組んだことが挙げられる」と説明した。
 同組合の子会社「ファー夢(ム)かづの」(社長・田中組合長)については、経営改善に向け17年度から5カ年の再生事業計画を策定し、17年度は同組合が3500万円を出えん(寄付の意)した。田中組合長は「抜本的改革でもある財務支援に取り組んだ結果、17年度は再生計画初年度としてほぼ計画を達成することができた」とし、累積赤字の早期解消に取り組む考えを示した。
 あきた北、鷹巣町との3JA合併については「17年度はJAあきた北央の経営問題が発生し、JA鷹巣町より救済のための吸収合併が19年2月に行われる予定。3JAでの合併はその後にあらためて協議を行うことになる」とした。
 議事では議案のほか、JAグループの自己改革実践の加速化に関する特別決議を採択した。
 任期満了に伴う役員改選を行い、理事16人、監事5人を選任した。
 ▽理事=畠山巌、似鳥勇一、畠山克久(八幡平)菅原俊二、田中博美(花輪)山本喜代宏、小鴨健一(柴平)工藤勝康、小笠原正光、栁沢誠(十和田)小舘正光、中村仁(小坂)石川盟子、畑澤富子(女性)阿部浩一、中村朝光(学識経験)
▽監事=戸舘三義(八幡平)木村英樹(花輪・柴平)安保公博(十和田・小坂)阿部公洋(学識経験)木村政義(員外)
 
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