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弦楽器作家の松田さん(大館出身) 故郷で〝カルテット完成〟 ビオラ、チェロなど市に寄贈

2021-01-09
松田さん製作の3丁の弦楽器が寄贈され、バイオリンを含め弦楽カルテット1セットがそろった(大館市役所)
 弦楽器製作家として活躍する大館市出身の松田鉄雄さん(75)=米シカゴ在住=が8日、市にバイオリン、ビオラ、チェロの3丁を寄贈した。2009年に市に贈られたバイオリンと合わせて、弦楽四重奏で使用する楽器が全てそろった。同市のほくしか鹿鳴ホールで今春に寄贈楽器の展示を予定しており、同ホール担当者は「松田さんを招いてコンサートを開きたい」と意欲。単独の製作者が自治体に弦楽カルテット1セットを寄贈するのは世界的にも珍しいという。
 松田さんは1945年、旧田代町岩瀬生まれ。大館鳳鳴高を卒業後、バイオリン製作の道に入った。東京やイタリアでの修業を経て、現在は米国を拠点に活動している。バイオリン製作の国際コンクールで数々の受賞を果たしたほか、審査員を務めた経験もある。海外の有名製作家からの評価も非常に高く、世界でも指折りの弦楽器製作家として知られている。
 松田さんは「大館市に、死ぬまでに弦楽カルテット1セットを寄贈したい」との夢があり、2009年に市にバイオリン1丁を寄贈。今回はさらにバイオリン、ビオラ、チェロ各1丁を贈り、念願がかなう形となった。
 コロナ禍により松田さんの来訪はかなわなかったものの、昨年10月、同ホールでこの4丁を使用したコンサートが開かれた。演奏した仙台フィルハーモニー管弦楽団のバイオリニスト、小川有紀子さん(51)がこの日、代理で市役所を訪れ、福原淳嗣市長に目録を手渡した。続いて寄贈のバイオリンを使って童謡「この道」や「情熱大陸」を演奏。美しい音色に同席した関係者からは歓声が上がった。
 小川さんは「松田さんはもともと、自分の楽器だけで合奏団を持つという夢があった。それにはまず、生まれ故郷である大館に楽器を1丁でも寄贈することから始めようと思った、と話していた」と明かした。松田さん製作のバイオリンについて「まろやかな丸い音が特長。製作から時間がたっていないにもかかわらず、オールドバイオリンのような深みのある音色がする」と魅力を語り、「一人の製作者による楽器4丁がそろうのは本当に珍しい」と松田さんの思いに共感していた。
 市によると、09年に寄贈されたバイオリン1丁は18年冬から小川さんに貸与している。一度返却され、今回の3丁と合わせて同ホールで保管した後、今春同館内で展示される予定。その後、改めて楽器4丁を小川さんに貸し出すという。福原市長は「大切に扱いたい。ありがとうございます」と感謝した。

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