本文へ移動

今日のニュース

外国人実習生にツアー 秋田犬ツーリズム 観光業救済と情報発信に 北鹿の観光を体験

2020-10-11
きりたんぽ作り体験を楽しむベトナム人技能実習生(陽気な母さんの店)
 北鹿地方の外国人技能実習生に、住んでいる地域を知り、母国に情報を発信してもらう観光ツアーが10日、大館市と小坂町で行われた。リンゴ狩りやきりたんぽ作り、近代遺産の見学など、日本文化を体験。会社と自宅の往復になりがちな実習生が羽を伸ばし、仲間と思い出作りを満喫した。
 参加したのは、同市の小滝電機製作所のベトナム人技能実習生30人で、全員が19~29歳の女性。午前9時すぎに同社を出発し、中山でリンゴ狩りを体験した。ベトナムではリンゴはほとんど栽培されておらず、一面に広がる農園に歓声を上げながら、もぎ取り体験と記念撮影を楽しんだ。
 陽気な母さんの店では、きりたんぽ作りに挑戦。6人ずつのグループで協力しながらご飯をつぶし、棒に巻き付け、炭火で焼いたものをみそ付けたんぽときりたんぽ鍋にして味わった。技能実習生は日本に来る前に日本語や日本文化などを学ぶ研修があるため、ほとんどの実習生が簡単な日本語を理解でき、農家の人の説明にきちんと耳を傾け、スムーズに作業した。
 レーティ・トゥイさん(23)は「リンゴは初めて食べ、とても甘かった。きりたんぽは初めて自分で作り、おいしく、楽しかった。景色だけではなく文化も面白いことを知った。ベトナムからたくさん日本に来てほしい。この素晴らしさを伝えたい」と話した。
 午後からは小坂町の康楽館や小坂鉱山事務所、小坂鉄道レールパークを見学。同社総合企画部の津谷光明部長は「毎年、実習生同士で花見やキャンプをしているが、今年は新型コロナでできなかった。出掛ける機会が少ないようなので、とてもありがたい企画」と感謝していた。 
 ハローワーク大館・鷹巣管内の外国人労働者は1月現在で91事業所363人。このうちベトナム人は147人と最も多い。コロナ禍で観光需要が減退する中、在留資格別では最も多い技能実習生に産業を救済してもらえないかと、大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズムがツアーを企画した。
 日本人との接触が限られがちな技能実習生の地域社会における孤立感解消と、地域の良さを母国に情報発信することで人手不足の問題解決にもつなげる狙い。今回は「#OTAKIBUSTABI」というハッシュタグを付けたSNS(会員制交流サイト)への投稿を義務付けた。民間主導の技能実習生向け専門商品の造成は、全国的にも珍しい。
 同法人の大須賀信事務局長は「多文化共生、国際交流を根付かせ、エリアが実習生に選ばれる土地になってほしい。20~30年後、ベトナムは東南アジアを引っ張る国になり、必ず実習生は日本に帰ってくる。年老いていく日本と相互補完し、長期的な視野で国益につなげていければ」としている。
 
印刷に関するご案内
ご案内
広告に関するお問い合わせ
お問い合わせ
購読のお申し込み
購読お申し込み
掲載写真のご購入
ご購入お申し込み
後援のお申し込み
資料請求
記事・写真等2次使用について
資料請求
株式会社 北鹿新聞社

〒017-0895
秋田県大館市字長倉79
TEL.0186-49-1255(総務課)
FAX.0186-43-3065(総務課)
 
*日刊新聞発行および一般印刷*
TOPへ戻る