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花岡事件から75年 日中友好と平和へ願い 大館市で慰霊式 コロナで中国人遺族の参列なく

2020-07-01
慰霊碑前の祭壇に献花し、手を合わせる参列者(十瀬野公園墓地)
 太平洋戦争末期に強制連行された中国人が多数犠牲になった「花岡事件」から75年を迎えた30日、大館市花岡町の十瀬野公園墓地で殉難者慰霊式が行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は県内の関係者ら25人のみが参列。節目に中国人遺族の出席はかなわなかったが、悲劇を後世に語り継ぎ、日中両国の友好を発展させていくことを誓った。
 市主催。式には例年、中国からの慰霊団を含めて200人以上が訪れているが、今年は感染拡大防止のため規模を縮小。国内外の中国人遺族や紅十字会員、中国大使館関係者の受け入れを見送り、県内の関係者を中心に執り行う形とした。遺族の参列は1990年から正式に始まったが、実現しなかったのは今回が初めて。
 式では、中国人殉難烈士慰霊の碑前に設けられた祭壇に、福原淳嗣市長が殉職者名簿を奉納。式辞では「遺族をはじめ、例年参列していた関係者を迎えられず大変残念」と悔しさをにじませた。事件から75年が経過したことに触れ、「世界の恒久平和実現のため、事件を後世に語り継ぎ平和を祈願していくことが、この地に生きる私たち大館市民の重要な使命。これまで築き上げてきた日中両国の友好を、ますます発展させていくと約束する」と語った。
 慰霊の言葉では、市地域おこし協力隊員で中国人の馬鳴(バメイ)さん(44)が、遺族の要望を受けて中国語で「花岡受難者聯(れん)誼会」の追悼文を読み上げた。「歴史の悲劇は繰り返してはならない。戦争に反対し、平和を希求することは中日両国人民の共通の願い。歴史を心に刻み、子々孫々の友好のため、世界の恒久平和のため、たゆまず努力する」と述べた。
 小畑淳市議会議長の献水の後、県や市の代表者、地元住民ら参列者が順に献花した。
 【花岡事件】1944(昭和19)年から45年にかけ、大館市花岡の旧鹿島組花岡出張所に986人の中国人が強制連行され、河川改修工事などに従事。同年6月30日(7月1日との説もある)、飢えや暴行に耐えかねて一斉蜂起したが鎮圧された。強制労働や拷問などで中国人400人以上が亡くなったとされる。
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