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大館の「食タクシー」 制度見直しで「延期」 関係者から不満の声 「流れつぶさないで」

2020-06-02
 大館市が地域経済を救済する目的で1日から始める予定だった、タクシーによる持ち帰りグルメ配達サービス「大館の食タクシー」は、制度の見直しを図るため延期する。市が1日に明らかにした。緊急事態宣言が解除されたものの、依然として売り上げに伸び悩む飲食店、タクシー会社では「スピード感に欠ける」「テークアウトの流れがつぶれてしまう」などの不満の声が上がっている。市は開始時期を未定としている。
 注文を受けた飲食店がタクシー会社に依頼し、商品を利用者に届ける事業。対象は市内全域で、利用者は商品代のほかに1回300円の配達料を支払う仕組み。予算は428万1000円で、市が配達料の大半を補助する。4月27日の市議会教育産業委員会で制度を説明。5月19日の臨時議会で補正予算が可決された。
 5月27日まで飲食店を募集し、約40店が登録。1日の開始に合わせ、チラシ1500枚を印刷済みだったが、市によると29日の夕方に急きょ延期を決定し、その日のうちに飲食店、タクシー会社に連絡を入れたという。延期の理由について市は「制度実施にあたってさまざまなご指摘を受け、より効果的な制度となるよう、見直しした上で実施したい」としている。配達エリア縮小や購入金額の下限設定などを検討しているという。
 急な決定に関係者からは戸惑いの声が上がっている。市内のタクシー会社の担当者は「真意は分からないが、タクシー会社にそんなにお金を出す必要がないのではないか、という印象を受けた」としながら、対応については「ほかの地域と比べるとスピード感に欠け、1カ月、2カ月は遅れている感じ」と不満をもらす。さらに「まだまだ売り上げは回復していない。いつコロナに感染するか分からない危険な仕事。何とか面倒を見てほしいと、声を大きくしたい」と早期の協力を求めた。
 また、旧市内の飲食店では食タクシーを利用した弁当30個の注文が1日に入ったというが、延期を受けてテークアウトに変えてもらったという。店長は「緊急事態宣言が解除されてテークアウトの利用は落ちてきている。まだ宴会が取れず、少しでも収入を得るためにもう一度、配達で伸ばしたかった」と話す。今回の延期を受け「テークアウト終了のイメージが大きい。せっかくの流れがつぶされてしまうのでは。本当は5月にやってほしかった。早く始めてもらわないと、お客さんももういいかな、となってしまう」と心配していた。
 市観光課は「制度開始を楽しみにしていただいた皆さまにはご迷惑をかけるが、今しばらくお待ちいただきたい。周知が遅れたことをおわび申し上げる」とコメントした。
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