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H3ロケット エンジン3基で燃焼 20年度打ち上げへ前進 大館市の田代試験場

2020-02-14
エンジン3基による燃焼試験。着火後、白煙が湧き上がった(田代試験場)
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(本社・東京都)は13日、大館市岩瀬の三菱重工田代試験場で、次世代の大型ロケット「H3」に搭載するエンジン「LE―9」の燃焼試験を行い、報道関係者に公開した。国産ロケットに初めて採用するエンジン3基を束ねた形での試験で、約38秒燃焼して予定通り終えた。2020年度に予定するH3ロケット試験機の打ち上げへ前進した。
 H3ロケットはJAXAと三菱重工が開発を進めている。総開発費は約1900億円で、宇宙探査や地球観測などへの応用が想定されている。
 新型のLE―9エンジンは、全長3・75㍍、重量2・4㌧で、推力150㌧。推力は現行ロケットの約1・4倍。エンジンを2基、または3基束ね、能力に応じた打ち上げができるのが特徴。適正に飛行できるようエンジンの推力を2段階に切り替えることも目指している。
 田代試験場では、H3ロケット実機を模した第1段のタンクとLE―9エンジンを組み合わせた燃焼試験が昨年1月に始まり、前半はエンジン2基で行った。昨年10月から後半に入り、12月、1月に2回、エンジン3基で試験を実施。第1段のタンクを取り付けた燃焼試験は8回目の今回が最後となる予定。
 エンジン上部に、液体酸素22㌧と液体水素4㌧を入れた模擬タンクを設置。午後2時40分、3基のエンジンに同時に着火し、水蒸気の白い噴煙が勢いよく湧き上がり、約38秒の噴射で終了した。管制室では拍手が湧いたという。
 JAXA宇宙輸送技術部門の岡田匡史プロジェクトマネジャーは「これからデータを見るが、試験は予定通りうまくいった」と振り返り、「開発は山登りの8合目まできている。多様化する国際打ち上げ市場に柔軟に対応できるロケットにしたい」と話した。
 今春にも実機型タンクを取り付けたエンジンの燃焼試験を行い、田代試験場での試験は終了。H3ロケット試験機1号機の打ち上げは20年度後半を予定している。
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