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佐竹藩主・義和公に献上 210年前の「殿様御膳」再現 北秋田市旧長岐家 古文書を基に

2019-10-06
 210年前に旧七日市村(現・北秋田市七日市)周辺を訪れた、秋田藩9代目藩主・佐竹義和公一行をもてなすために用意したとされる料理を味わう「殿様御膳2019」が5日、同市七日市の県指定有形文化財・旧長岐家住宅で開かれた。当時の史料を基に、献立を可能な限り再現した料理を楽しみながら、江戸時代の七日市村に思いをはせた。
 長岐家は、江戸時代初期から代々、七日市村の首長にあたる肝いりを務めた家柄。1809(文化6)年9月には領内巡検が行われ、藩主一行が長岐家をはじめとした七日市村周辺に宿泊した。当時の様子は長岐家7代目当主・七左衛門が記録した「御渡野御用日記」に残されている。
 献立の再現と試食体験は2013年以来2度目の開催。住民有志でつくる「おさるべ元気くらぶ」(長岐直介代表)が、藩主が長岐家を訪れた旧暦の9月7日にあたる5日に実施した。文化庁の「文化遺産を生かした地域活性化事業」の補助金を活用してメニューの再現に取り組んだ。
 津谷永光市長や長岐家にゆかりのある人たちなど24人が参加。上座に義和公の席を設け、広間と書院に参加者が着座した。料理が運ばれる前に龍泉寺の佐藤俊晃住職が、藩主の領内巡行の様子を解説。小猿部川に橋を架け、近隣の村から足りない品物を借りるなどさまざまな事前準備が行われ、「総勢308人を迎える村の一大イベントだった」と述べた。
 今回用意された献立は、一の膳が白飯、ナメコやワラビが入った納豆汁、コイの洗い、エビ、クリとショウガのあえ物、クラゲ、サケの酒蒸し、マイタケ、みそ漬けなど。二の膳がアユの塩焼き、卵焼き、小松菜浸し、イワシのでんぶ、数の子、ナマスなど。
 御膳は「御渡野御用日記」に記された献立を基に、料理研究家の戸沢祐子さん(63)を中心とした七日市女子会が再現。江戸時代にならって砂糖やしょうゆは使わず、みそや塩、酢を使って調理した。江戸時代に流行した料理を研究し、前回の再現時より当時の献立に近づいたという。
 長岐代表は義和公に対する歓迎の口上を述べた後、参加者に「ごゆっくりお召し上がりください」とあいさつ。料理は江戸時代から長岐家に伝わる食器類に盛り付け、配膳された。参加者は当時の雰囲気を感じながら一品一品をじっくりと味わい、「おいしい」と笑顔を見せた。
 友人と参加した長タイさん(80)=同市栄=は「さっぱりとした味で手が込んでいる。お殿様の来た日に、同じ場所で食べられてうれしい」と話していた。
藩主らが食した「殿様御膳」を味わう参加者(旧長岐家住宅)
史料を基に210年前の献立を再現した一の膳㊧と二の膳
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