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豪風引退 17年間の現役生活に幕 小さな体に不屈の闘志

2019-01-23
17年間の現役生活に幕を引いた豪風(昨年2月、北鹿新聞社で)
 北鹿の郷土力士として、長年にわたって愛されてきた豪風(39)=本名・成田旭、尾車部屋。17年間の現役生活にピリオドを打ち、年寄「押尾川」として新たなスタートを切る予定。小さな体も不屈の闘志で土俵を沸かせた、ベテラン力士の歩んだ道のりを振り返る。
 森吉中から金足農業高に進み、中央大では4年時に全国学生相撲選手権大会で優勝し、学生横綱に輝いた。その後、尾車部屋に入門し、2002年5月に幕下15枚目格付け出しで初土俵。わずか2場所で新十両に昇進すると、2003年3月で新入幕のスピード出世を果たした。
 2008年1月場所では自己最高の12勝を挙げ、初めて三賞の敢闘賞を受賞。3月場所で小結に昇進した。2014年7月場所では日馬富士を破り、初金星を獲得。35歳1カ月での金星は、年6場所制となった1958年以降の最年長記録。翌9月場所では戦後最年長の新関脇となった。通算成績(100場所)は687勝745敗46休。幕内成績(86場所)は590勝669敗31休。幕内在位は学生相撲出身では歴代1位。2016年に県民栄誉章を受けた。
 度重なるけがにも、年齢の壁にも不屈の闘志で立ち向かった。2004年に網膜剥離の手術、2015年には左上腕二頭筋断裂、2017年には右肘の手術など、特に晩年は成績に影響するようになり、2018年3月場所で十両に陥落した。進退が注目されるようになったが、同年2月に北鹿新聞社を訪れ、「気持ちが動き出した。一分一秒も無駄にせず、質の高い稽古をし、生活をし、最高の準備を迎える以上はない」と現役続行を表明。5月場所は38歳10カ月で再入幕し、39歳6カ月の安美錦に次ぐ昭和以降2位の高齢再入幕となった。
 172㌢、152㌔と恵まれた体格ではないが、押し相撲を持ち味に勝ち星を重ねた。中学時代に取り組んだ柔道の影響で、一本背負いを複数回決めるなど、体格を生かした相撲で観衆を沸かせた。
 2010年には19代押尾川親方が退職したことに伴い、年寄名跡「押尾川」を取得。長く相撲を続けることに「相応の経験がないと、説得力がなくなる。10年後、20年後、自分と同じ立場の力士が出た場合、『親方はあそこでやめたのに』と言われれば、何も話せない」などと話し、後進の指導を常に意識してきた。現役生活に幕を引いた今、ベテランの魂は若き力士に引き継がれていく。

 
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