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大館市の扇田市日 現在地での開催8月末で終了 会員の高齢化などで

2018-07-14
野菜や乾物などを売る店が並ぶ扇田市日(大館市比内町)
 大館市比内町扇田の「扇田市日」は、現在地・JR花輪線扇田駅近くでの開催を8月末で終了する。出店者で組織する扇田市日会(工藤正男会長)が会員の高齢化などを理由に決めた。市は300年以上の歴史を持つとされ、開催場所が現在地となってからは約45年が経過。長年地域の台所として親しまれ、市民から惜しむ声が聞かれる。市は「歴史のある市日で、続けたいという会員がいれば、新たな開催場所など相談に乗りたい」としている。
 市日は0と5の付く日に開催。江戸時代中期には開設されていたことが分かっている。比内町史によると、戦後は物資が不足し市が立たなかったが、1963(昭和38)年に小学校通りで再開された。車社会となり交通安全の面から場所を移しながら継続したが、道路上での開催を断念。1973年、現在地の私有地を借り、鉄骨造りの屋根付き出店スペースと駐車場を設けて開催されてきた。
 祖父の代から3代にわたって出店し、長年市日会の会計を務める工藤繁男さん(70)=比内町扇田=によると、ピーク時に60人いた会員は、現在22人で平均年齢は70歳超。高齢化や後継者がいないことなどを理由に、「10年ほど前から『続けられない』という声が目立ってきた」と話す。
 今後について昨年の役員会で話し合い、今年1月の総会で、9月で切れる土地の賃貸借契約を更新せず、「8月末で市日を閉める」ことで会員が同意した。
 工藤さんは「肩がぶつかるほどの人出だった時期もある。お客さんとは長い付き合いで、なくさないでという声も聞くが、土地は建物を撤収して明け渡すことが条件で、解体費用が捻出できる組織体力があるうちに終了することになった」と説明する。
 野菜や乾物、衣料品店などが並ぶ市日で買い物をしていた比内町片貝の女性(94)は「近所にスーパーがなく、毎回バスで通ってきた。店の人とのおしゃべりが楽しみだった」と話す。十二所の女性(75)は「8月で終わりと聞き、友達と久しぶりに来た。若い頃によく来た思い出があり、なくなるのは寂しい」と惜しんだ。
 比内総合支所は「別の場所でも続けたいという会員がいれば相談に乗っていきたい」と話す。市日会が行ったアンケートでは、「続けたい」と意向を示す会員がおり、工藤さんは「今後についてはこれから市と話し合っていく」としている。現在地での開催は8月30日まで。

 
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