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「左多六とシロ」伝説たどりツアー 鹿角市十和田の下草木の公園や墓

2018-07-10
「左多六とシロ公園」を見学する参加者(十和田下草木)
 鹿角市十和田地域づくり協議会(中村隆俊会長)は8日、十和田下草木に残るマタギ左多六と忠犬シロにまつわる悲話「左多六とシロ」にちなんだ歴史伝承発見ツアーを行った。参加者約20人が下草木の「左多六とシロ公園」やシロがまつられている大館市葛原の老犬神社などを見学し、地域の歴史文化に理解を深めた。
 十和田市民センター前で開会式を行い、案内人の三上豊・大湯郷土研究会副会長が「秋田犬は今、国際的に脚光を浴びている。こうしたチャンスに地元にもシロを題材とした物語があるので、追ってみたい」と述べ、バスで出発した。
 伝説によると、カモシカを追って三戸領内に迷い込んだ左多六が、狩猟免状の巻物を家に置き忘れて所持しておらず捕らえられた。賢いシロは飼い主のために2度も三戸と鹿角を往復したが、巻物は左多六の処刑に間に合わなかった。シロは三戸城が見える山頂で恨みの遠ぼえを何日も続け、そこは犬吠森と呼ばれるようになった。その後、左多六の妻とシロが移り住んだ葛原で、住民がシロを供養するため老犬神社を建てたという。
 下草木の「左多六とシロ公園」には1978(昭和53)年に「左多六とシロのふるさと」として建立された顕彰碑や案内板がある。顕彰碑の発起人は下草木集落一同、鹿角秋田犬愛好者有志、大湯郷土研究会、大湯温泉観光協会、協賛は鹿角市、秋田犬保存会。郷土史家・安村二郎氏(故人)の撰文(せんぶん)が刻まれている。下草木では「佐多六」ではなく「左多六」の表記で伝えられている。
 参加者は50㍍ほど離れた墓地にある「又鬼左多六の墓」の標柱と墓石も見学した。
 大湯の男性(78)は「墓があるのはツアーで歩いてみて分かった。もっとこうした企画を実施してほしいし、鹿角でもっと犬に愛着を持って取り組んでもいい」と話した。
 老犬神社では別当の木次谷賢一さんから説明を受け、左多六の狩猟免状とされる巻物も見せてもらった。
 このほか、大湯の在郷坂一里塚や野中堂浅間神社前など、江戸時代に幕府巡見使が通行した街道の一部を訪ねた。
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