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桜櫓館  土地・建物を市が購入へ  大館市  「歴史的建造物」として活用

国登録有形文化財・桜櫓館(大館市字中城)
 大館市は、歴史的建造物の保存・活用に関する事業として国登録有形文化財の桜櫓館(字中城)を購入する方針を固め、土地・建物の取得費として2018年度一般会計当初予算案に4400万円あまりを計上した。個人の所有物として管理されてきたが、「広く活用してほしい」という願いと、市の「歴史的建造物として保存・活用したい」との考えが合致した。購入後に、建物の保存・補修事業を進めることにしている。
 桜櫓館は、大館町長を務めた櫻場文蔵氏が1933年に建てた木造2階建ての和風住宅。2階の屋根には、四方にガラス窓を配した展望台(塔屋)を備えている。
 建物内は、ケヤキの大梁と長尺・幅広の床板のほか、秋田杉の良材をふんだんに使用。各部屋の障子には繊細な組子が使われているほか、武家屋敷などにみられる「起(むく)り破風(はふ)」のついた玄関など、贅を尽くしたつくりとなっている。大館郵便局の局舎新築に伴って80年に曳家が行われ、現在地に移転した。
 その後、99年に国の登録有形文化財となったほか、2002年に現在の所有者である成田欽治さんが取得。建物の補修や維持管理、庭の維持管理、冬期間の除雪などを行いながら、市民や観光客に広く公開してきた。
 市では、歴史的な景観を生かしたまちづくりを進めることを目的に、歴史定期風致維持向上計画を策定。17年3月に県内で初めて、国の認定を受けた。桜櫓館は、計画の重点区域内に建つ重要な建物に位置づけ。昨年12月には、大館八幡神社、大館神明社とともに「歴史的風致形成建造物」に指定された。
 こうした動きの中で、成田さん側の「幅広く活用してほしい」という願いと、市の「貴重な歴史的建造物として維持・活用したい」との考えが合致。土地と建物を市が購入した上で、補修などを行う方針を固めた。
 市建設部まちづくり課によると、建物の延べ床面積は288・19平方㍍、土地は1136・89平方㍍。17年度は土地の測量や建物の調査などを進めてきた。18年度一般会計当初予算案には、公有財産購入費として4421万3000円(用地購入費1989万6000円、建物購入費2431万7000円)を計上した。購入が実現すれば、家具などはそのまま、市へ寄贈されるという。
 計画では18年度に土地、建物を買い取り、19年度に補修の実施設計、32年度から補修工事に着手する見通し。
 12日には市議会建設水道委員会(佐々木公司委員長)が現地を調査。建物の状況などを確認した。

 
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