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東日本大震災から7年 「人っ子一人いない街 考えられますか?」 ・11を忘れない大館集会

2018-03-12
山崎さんの講演を聴いた集会(大館市中央公民館)
 東日本大震災の発生から7年を迎えた11日、被災地の現状を学び支援につなげようと「3・11福島を忘れない大館集会『守ろう命、さよなら原発、復興支援・私たちにできること』」が大館市中央公民館で開かれた。福島県南相馬市出身の元高校教諭、山崎健一さん(72)=福島市=が講演。東京電力福島第1原発事故が及ぼしている影響を伝えたほか、防災意識の重要性などを説いた。
 集会は大館地域労連など市内外の9団体で組織する実行委員会(若木由紀夫委員長)の主催。震災翌年の2012年から毎年開いている。この日は約90人が聴講に訪れた。
 山崎さんは震災後、南相馬市から神奈川県川崎市に一時避難。現在は福島市に住んでいる。南相馬市の「はらまち9条の会」事務局長を務め、一市民として反戦平和、反原発運動などを展開。各地で被災地の惨状を語るほか、現地の案内にも努めている。
 「人災の原発事故に翻弄(ほんろう)されて」と題して講演。原発周辺町村の現在について「(放射能汚染の影響で)人がいなくなり、無人地帯の場所もある。県人口は約15万人減った。私が勤務した高校6校のうち3校はなくなった。農業、漁業、林業もだめ。食料品もだめ」と状況を説明。「人っ子一人いなくなることが考えられますか?」と問い掛けた。
 約50年前に原発の建設現場を見学したことに触れ「もし津波が来たら、と思っていた。当時は反対する人も多かった。やっぱり事故が起きた。人間は原発や核物質を制御できない」と国などを批判。放射線量の避難基準が、日本と海外で懸け離れている実態を紹介した上で「笑われても〝てんでんこ〟に自分の命を守らないといけない。入手しようと思えば情報は入ってくる。経験しないと、ではいけない」と防災意識向上を訴えた。
 開会後に参加者全員で黙とうし、被災地の早期復興や犠牲者の冥福を祈った。続いて講演に先立ち、「米代川の清流と命を守る流域連絡会」の活動報告も行われた。
 若木委員長は「集会は震災を風化させまいとする意志の結集。これからも世論に訴えていきたい」と話した。
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