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「お産ができる鹿角」を 鹿角地域の出産集約問題 住民説明会と集会

2018-03-05
出産集約問題をめぐり意見を交わした住民集会(コモッセ)
 鹿角地域で唯一出産を受け付けている、かづの厚生病院産婦人科の出産取り扱いが大館市立総合病院に集約される問題で、住民説明会「鹿角の産婦人科医療について」と「お産ができる鹿角を望む住民集会」が4日、コモッセで開かれた。地域住民ら約130人が参加。秋ごろと見込まれる集約後の対応方針などについて県、鹿角市、厚生病院の関係者が説明した後、妊産婦の安全・安心の確保や、産科医確保に向けた取り組みなどについて意見を交わした。
 説明会は鹿角市が主催し、県とかづの厚生病院が共催。集会は鹿角の産婦人科を守る会(安保大介代表)と鹿角の医療と福祉を考える市民町民の会(西文雄会長)が主催し、鹿角市、小坂町の両議会が後援した。
 はじめに住民説明会が開かれ、伊藤淳一県医務薬事課長、村木真智子市いきいき健康課長、吉田雄樹かづの厚生病院長が今後の対応などを説明。村木課長は「大館市立病院の受け入れ態勢が整うまでは厚生病院で分娩(ぶんべん)取り扱いが継続されること、集約後の外来診療が維持されることを市として要望しており、決まり次第お知らせしたい」、吉田院長は「集約後も厚生病院で分娩取り扱いが再開できるまで病棟や医療機器の維持管理は徹底したい」とした。
 引き続き集会が開かれ、妊婦や妊婦の夫、出産経験者、小学生ら住民6人が壇上で思いを発表したほか、参加した住民らが意見を述べた。
 この中で「鹿角市は子育て支援が充実しているが、その根本である出産ができなくなるのは残念」「大館での出産は距離、時間がかかるし、費用的な負担も大きくなる。出産をあきらめる人が増え、人口減にもつながるのではないか」「タクシーや救急車の中で産まれた現場を見聞きしたことがあるが、暴風雪警報の中、自家用車で無事に大館の病院までたどりつけるだろうか」「ハードは整備するようだが、妊婦や家族の不安をどう考えるかということが置き去りになっている」といった不安や心配の声が聞かれた。
 その一方で「救急救命士と助産師が帯同する『妊婦救急車』を導入してほしい」「お産ができない鹿角という重苦しい雰囲気が続いている。これをわくわくするようなお産フェス、妊婦フェスといった住民のイベントにして問題提起していったらどうか」「私は憧れていた助産師に取り上げてもらった。妊娠の時期を楽しく過ごせるような関わり、取り組みを考えていきたい」などの提言、意見も。妊婦救急車について村木課長は「検討していきたい」とした。
 この後、主催者側が「これからの行動」として「住民は『お産ができる鹿角』を望んでいることをアピールしましょう」「全国に発信して『鹿角に来てくれる産婦人科のお医者さん』を探しましょう」「地域で医療を支えるためのさまざまな方策を考え出しましょう」などを提案した。
 安保代表は「私たち住民も一人一人の少しずつの力で、それをまとめて大きな力にすることが必要。波紋を大きくできるよう力を貸していただきたい」と協力を呼び掛けた。
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