今日のニュース

「湯の駅おおゆ」指定管理者案を可決 鹿角市臨時議会 ノリット・ジャポン(秋田市)に

2018-01-12
進ちょく率約90%の「湯の駅おおゆ」の建設現場(十和田大湯)
 鹿角市臨時議会は11日開き、昨年11月の指定管理者決定者の辞退に伴い再募集した「湯の駅おおゆ」の指定管理者の指定案と、来年度に架け替えを計画している鏡田橋の実施設計委託料などを追加する一般会計補正予算案の2件を原案通り可決し、閉会した。湯の駅の指定管理者はインターネット通販や飲食店経営などを手掛けるベンチャー企業の「ノリット・ジャポン」(本社・秋田市、菅原久典代表取締役)に決定。指定期間は今年4月から3年間。議員が収支計画をただしたのに対し、当局は「3年目で経常収益を黒字転化する計画」などと見通しを示した。
 道の駅機能を備えた湯の駅おおゆは今年4月下旬のオープンを予定しているが、昨年11月、指定管理者決定者が辞退する異例の事態となった。その後、市が指定管理者を再募集した結果、市外の2事業所が応募し、12月25日の選定委員会で候補者にノリット・ジャポンを選定した。
 同社は2009年設立。インターネットを利用した秋田の食品の通信販売や情報提供の仲介、各種イベントの企画・運営、飲食店経営、自社ブランドの食品製造・販売などを展開している。資本金は500万円。従業員は約30人。
 15年にかづの牛と八幡平ポークを主体とした飲食店「肉バル・ノリチャン」を秋田市に出店し、日本最大級のグルメサイト「食べログ」の肉バル部門で人気ランキング全国1位になった実績がある。16年度から鹿角市のフリーペーパー「恋する鹿角新聞」の制作を手掛けるなど、これまでにも同市とのつながりはあった。
 議員が「若い企業で幅広く事業を手掛けている。資金の調達、経営ノウハウが心配されるが、慎重に事を運んでほしい」と同社の財務状況を質問。これに対し、当局は16年度の売上高が2億9200万円余りで純利益がマイナス2000万円余りとし、「純利益のマイナスは飲食店や工場への設備投資を行ったため。選定委のメンバーには金融機関の代表も入っているが、経営内容は問題ないという見解だった」と説明した。
 「カフェは収容人数(16人)が少なく、物販も経営が難しい。経費を生み出せるのか。市の関与を強く求める」と議員が指摘。当局は同社が地元出資を含めた現地法人の子会社を設立し運営することを検討しているとし、「地域に根差した運営を目指していく」と強調した。
 収支計画は18年度が約700万の赤字、19年度が700万円の黒字、20年度が1700万円の黒字となる見通し。当局は「準備期間が短いこともあり、初年度は赤字計上の見通し。2年目で赤字を解消し、最終の3年目で経常収益を黒字転化する計画」と説明。「集客対策は冬季、インバウンド(訪日外国人観光客)を含め、しっかり立てている。食のコンテンツを生かした集客が図られるものと期待している」とした。
 地元との連携について当局は「指定管理者を辞退した地元観光協会では、会長以下が責任を取って辞意を表明したところ」とし、「過ぎたことをいつまでも責めるよりも、一連の出来事を逆に契機として地域が一体となり、連携して施設に関わっていくことが本来の責任の取り方ではないか」と新たな指定管理者と地域が連携した運営に期待した。
印刷に関するご案内
ご案内
広告に関するお問い合わせ
お問い合わせ
購読のお申し込み
購読お申し込み
後援のお申し込み
資料請求
記事・写真等2次使用について
資料請求
株式会社 北鹿新聞社

〒017-0895
秋田県大館市字長倉79
TEL.0186-49-1255(総務課)
FAX.0186-43-3065(総務課)
 
*日刊新聞発行および一般印刷*