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創刊100周年企画 古今「秋田犬」

第3部

触れ合い施設開設相次ぐ 来場多い日は600人 ストレスで体調不良 展示方法の模索続く
2018-11-25
 秋田犬と触れ合える施設が県内で相次いでオープンしている。影響力のある著名人への寄贈などの話題性といった巡り合わせも後押しして、国内外での注目が急上昇。各施設への来場者も好調な推移を見せる。一方で、人との接触でストレスを抱え体調を崩した犬もいる。県が対策に乗り出すなど、関係者は来場者と犬、双方によりよい展開方法を探っている。
 秋田犬の展示には、動物愛護法に基づき県知事への登録が必要。県内で常設展示している施設は前年の2倍以上に増えた。11月20日現在で13カ所が登録し、うち半数近くを占めるのが大館市。JR大館駅前の「秋田犬ふれあい処」を筆頭に、宿泊施設で利用客に展示しているところもある。
 ふれあい処は昨年8月、PR拠点として開設。運営する市観光課によると10月末現在の本年度の来場者総数は2万9271人。月平均1578人、開館日の1日平均は174人余り。盆時期など多い日では約600人が訪れる日もあったという。好調な推移の半面、雌の「飛鳥」は下痢が続くなど体調を崩して9月から休養。夏の暑さや人との接触によるストレスが原因とみられている。
 当初は自由に触れ合える展示をしていたが、飛鳥の体調不良が手法を見直す機会になった。柵ごしの観覧を原則としたほか▽フラッシュ撮影禁止▽寝ている時は起こさない▽犬が自ら寄ってきたら触れる―などを来場者に求めるようにした。週5日だった開館日は土、日曜と祝日のみに変更。「勝大」が加わってからは水曜も再開した。
 県内他施設も同様の課題に直面。触れ合いの休止や展示方法変更など対応を余儀なくされている。6月にオープンした秋田市の「ふれあい処in千秋公園」は、4カ月半で延べ3万人超が来場。飼い主らが犬を休憩させたり、過度に触らないよう来場者に注意を促したりして対応したという。このほか時間の限定や随時対応、ガラス越しの見学のみとする施設もある。
 10月下旬、県内自治体や展示施設事業者などで構成する「秋田犬ふれあい展示ネットワーク会議」が発足し、今後の方策検討に着手。事務局の県観光振興課は「体調などを考慮した『秋田犬ファースト』かつ、来場者に喜んでもらえる展示方法を模索したい」とした。
 大館市観光課によると、現在飛鳥は徐々に元気を取り戻しているとし、本格復帰に向け、トレーニングやリハビリを続けている。今後の展開として「触れるだけでなく、知ることも充実させ、理解を求め進めていくことも重要」と代替案を模索。市内の秋のイベントでは秋田犬の歴史や性格などを学べるクイズコーナーを設置した。
 秋田犬保存会(本部・同市)の協力も不可欠。「ストレス軽減には(ローテーションなどのため)多くの秋田犬と、飼育する人が必要」と同課の工藤剛課長。〝本場〟大館で飼育者を増やすことも課題ととらえている。
10月にデビューした「勝大」と秋田犬ふれあい隊の加藤瞳さん。来場者とは原則柵越しで触れ合ってもらう(大館市の秋田犬ふれあい処)
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