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北鹿川柳

川柳でユーモアのある街づくり
「川柳わらべの会」の協力を得て、平成7年にスタートした北鹿新聞社主催事業。管内5カ所に投句箱を設置し、広く読者の作品を募集しており、寄せられた作品の一部を毎月15日付の紙面で紹介しています。その中で月間賞に輝いた秀句を掲載します。

2021年4月

白鳥の列感動のディスタンス     佐藤 雪松
【評】メジャーで測ったかのような間隔で北へ向かう姿、美しいのひと言。先頭は替わるのだろうね。
祈るより努力をせよと神教え     阿部 正一
【評】困った時の神頼みは勝手すぎる、努力もせずに!耳が痛い…。
ゆっくりの一歩一歩にある祈り   御所野ユウ子
【評】急ぎ足は何となく気が立っている時。ゆっくり歩をすすめる事で空間も生れ祈りも願いも形になってくる。たまには深呼吸も混じえてこの様な一時(ひととき)は貴重ですね。「ゆっくり、祈り」憧れにも似た一節です。
ほろ酔いに早くお帰り月が言う    三浦津彌子
【評】せっかくの気分がのってるのにおせっかいなお月さん。と思うでしょうがお帰りはお早めに。余韻が残っている中の方がいいですよ。ほろ酔いとは下戸の私にしてはうらやましいです。
サプリ飲みコラーゲン飲んでこの程度 石田えり子
【評】あとどれ位美しくなりたいのでしょう。これからもテレビのコマーシャルとにらめっこかな。
悩んだら開き直りというクスリ    三浦 紀子
【評】「クスリ」の表現が句を引き締めて前向きな句になりました。悩んだ時間を大切にしましょう。

2021年3月

爺頑張れベッドに届く孫メール      石田きょう
 【評】孫守りをしてくれたお爺さんに、コロナ下ではメールだったら届けられる。「頑張れ」が切ない。
光差す所は一部富裕層          成田 輝夫
 【評】歯切れの良い川柳らしき川柳。外国のワクチン接種と違い日本は皆保険、大丈夫。株の高騰が解せない。一部だけ潤っている?
あと少し暦めくって春探す        佐藤 義征
 【評】北国の春は近くまで来てるのになかなか顔をみせない。暦をめくる度(たび)にどこにかくれているのか探す春への恋情が伝わってくる一句。
驚いた脚光浴びた夢の中         千葉 恭子
 【評】一瞬スポットライトを浴び天女の様に舞ってみたが夢は無情ですね。必ず現実が待ってます。夢物語と一蹴するにはもったいないですね。
職業欄家事手伝いと書いておく      岩谷 隆史
 【評】心地よさが伝わる、笑うに笑えない「家事手伝い」の表現。心情がおもしろい。
誕生日バラ一輪で姫になる        前田 倫子
 【評】バラ一輪で姫にして下さったのはご主人か、お孫さんか。いずれ明るい家庭でしょうね。あなたの受け止め方もすばらしい。温かさが伝わってくる。

2021年2月

小正月帰る実家なし雀の子        三上タツ子
 【評】コロナ禍で正月にも帰れず、小正月もまた帰れない子や孫を想う祖父母のいかに多いことか。早く終息してほしいものです。
好物は最後に残す一人っ子       吉田じゅん一
 【評】よく聞き、よくある話。私にも経験があって大事に残した物を兄姉に食べられたことを思い出しました。
あと少し我慢の向こうに春近し      斎藤いく子
 【評】手をのばせば春はそこまで―。と思っても現実はまだかすかにみえるだけ。それでも必ず春はお目見えします。心躍る我慢の様子が伝わってきます。
静かすぎ何もないのが幸せか       長崎トモコ
 【評】今の世情、訪れる人もなく何もない日が流れてゆく。静けさの中で夢想するのもぜいたくの一つかも知れませんよ。
ママ残業まだかまだかと鍵持つ子     高谷 勝子
 【評】遊ぶ子が多ければ寂しくないが少子化。一番星に見守られて強い子になります。鍵っ子懐かしい。
密避けて義理人情が疎くなる       石田きょう
 【評】会話なく笑いなく、人間としての情味がなくなるのでは。早く集いたい。駄弁(だべ)りたいですね。

2021年1月

凜と髪結い新年の顔作る        三浦 紀子
 【評】新年の顔は、たとえ一カ月間でもいい、美容院のあとだけでもいい。力強い語句が光る。
運鈍(うんどん)があって肝心根(こん)がなし     伊藤みつ子
 【評】幸運と愚直さはあっても根気が無いと嘆く句。完璧を求めず六十五点の合格点で良しとしましょう。「あって」と「なし」の呼応がいい。
東京発のみかん箱隅に寄せ        阿部 正一
 【評】コロナ禍の中、人だけでなく物もまた気を使わないといけない時代。残念でならない。
停留所私ひとりのためのバス       片岡登代子
 【評】車社会となって久しく、バスも利用の少ない時間帯が多くなりました。ふと「私のために」と思わざるを得ない心境、わかります。
送られぬ賀状日記に書きこんで       三上タツ子
 【評】賀状を出せなかった心残りを自分だけの日記に書き納め、後(のち)に開いて見てその時の想いに浸るのも自分だけの空間だから出来ることですね。
地図広げ座敷旅行で夢語る        鳥潟  洵
 【評】コロナの現状では地図を広げて世界旅行も出来ますね。夢はどこまでも大きく広がります。座敷旅行とは考えたものです。

2020年12月

トランプが巨体揺らして駄駄捏(こ)ねる 鎌田 邦子
 【評】巨体と怖い顔で子供じみた行動をするトランプ。最後は大人げなく駄々を捏ねて終わり。言葉もリズムも的確。
今日という舞台を終えて日が暮れる   吉田じゅん一
 【評】平凡な一日かと思っても、終わってみると自分には大事な舞台となっていたりする。「日が暮れる」に感慨をこめている。しみじみとした佳句。
母の年越しても技(わざ)は越えられず  櫻庭 と美
 【評】親であると共に人生の先輩。生きるために培って来た技(わざ)はまさに金賞。叶わなくても知恵をいただきましょう。
隆盛の名家も無人枯葉舞う        阿部 正一
 【評】栄華の時代を終えそれでも凛として建っている名家。病葉(わくらば)の舞う寂しい風景が浮かぶ一句。
人の手を借りず意地張る損一つ      伊東 誠子
 【評】テンポよく表現しているところが良い。下の句の「損一つ」の使い方に詩的味わいもある。
コロナ禍も遺影の友はすまし顔      三浦津彌子
 【評】「すまし顔」が意表を突いてユニーク。遺影では愚痴も言えないし笑える日を待ちましょう。
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