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北鹿川柳

川柳でユーモアのある街づくり
「川柳わらべの会」の協力を得て、平成7年にスタートした北鹿新聞社主催事業。管内5カ所に投句箱を設置し、広く読者の作品を募集しており、寄せられた作品の一部を毎月15日付の紙面で紹介しています。その中で月間賞に輝いた秀句を掲載します。

2020年8月

NEW
この頃はすぐにも切れる我慢の緒     太田 順吉
 【評】怒りが抑えきれなくなりますね最近は。達観するのもまだ早い。しからば忍耐です。
追風に今がチャンスと帆を上げる     日景 将之
 【評】逆風、向かい風しか来ないと拗(す)ねていたら追風、風を見る目はできている、進んで下さい。
下向いて世の中見ないスマホの子     成田 純一
 【評】上を向いて歩こう。という歌がありましたね。世の中をキチンと真っ直ぐに見れない子供達への教訓も含まれている句だと思います。
月日たち錆びつく身体開かずの戸     斎藤いく子
 【評】老化に逆らう事は出来ず、上手にお付き合いしていく手順を学びましょう。開かずの戸もあせらず、ゆっくりと。同感の句です。
訃報記事呼吸(いき)止めて見る同い年  片岡登代子
 【評】自分の歳と比べて見る時思わず出た一瞬、「呼吸止めて」がすべてを物語っている。
電話口帰省を止める胸の内        畠沢ヤエ子
 【評】お盆だというのに来ないでと言わなければならない胸の内。すべてがこの「胸の内」で表現されている秀句。

2020年7月

約束は全てコロナが終わったら      高林 政輝
 【評】日常をうまく描写し、下句の勇気に共感を覚える。現代の一面を表し巧み。
重い荷を子の背にゆだね老いの道     山内トミヱ
 【評】コロナ対応で国も地方も多額の支出をし前途に不安も。若者にあまり負担をかけない様にしたいものです。
草取れば雑草軍団再始動         石田きょう
 【評】雨が晴れ、それ今だと草取れば、また雨が降り雑草の、軍団のごとく我を嘲(あざわら)う。梅雨空だ、少し様子を見よう。
次々と忘れ得ぬ顔夏の雲         佐藤 雪松
 【評】ぼんやりと空を見ると、夏の積乱雲は子供ならずとも人の姿に見えてくる。次々と顔顔が。俳句としても味のある句。
男せい(十の下に廿)帯夫婦茶碗を捨て切れず       桜庭栄次郎
 【評】夫婦茶碗、夫婦箸、一対のものは捨てる、手離す事は情として出来ないものです。奥様が長年使ってたお茶碗に時にごはんをそえてみてはいかがですか。
藍色の揺れてる暖簾亡母浴衣       高谷 勝子
 【評】涼しげに揺れてる暖簾は亡きお母様の立ち居振舞いそのもの。想いと共に涼しい風を頂きましょう。

2020年6月

カラフルなマスクの友は目で笑う     三浦津彌子
 【評】「目で笑う」の表現がとても温かみが伝わる。全体からやさしさが伝わって来る。
ひと言がわたしの心わし掴み       児玉ユキヱ
 【評】「ひと言が」どんなことかみなさんで考えてみましょう。読み手に想像させる作風もおもしろいものです。参考にして下さい。
田植え終え蛙総出の祝いうた       長井 幹子
 【評】家族総出の田植えは、今では見られなくなったが、懐かしい初夏の風物詩。すかさず蛙がその夜代わりに祝い唄。ユーモラスなこれぞ川柳。
吐き出せぬ愚痴は日記へ書き流す     三上タツ子
 【評】あまり深く考えず、さらさらと自分を「書き流す」のが日記の良さであり強みでしょう。流れるようないい句です。
結ばれてほど良い距離が理想的      斎藤いく子
 【評】生きて行くには人との距離が大切。遠からず近からず距離を上手にとれる人は生き上手といわれます。何事もほどよく。
初夏の風ドレスコードは花の色      伊藤みつ子
 【評】この時期コロナ旋風に負けず、華やかにドレスアップしましょう。風もやさしく微笑んでくれますよ。

2020年5月

愛(め)でる人無くても花は綻(ほころ)びる 斎藤いく子
 【評】桜花(はな)は今春の事情も知らぬままいつもの様に咲き始め、風に舞う。見て、見てと誘う桜花(はな)に健気(けなげ)さと哀れを誘う一句。
苦も楽も刻んだしわに感謝状       三浦津彌子
 【評】人生、苦あり楽あり。それでも幸せに生きて来た証しとして、しわの数は勲章です。無理に消すことはありません。感謝のみ。
刻まれて主役になれぬ葱坊主      御所野ユウ子
 【評】焼ソバの紅ショウガ、カレーの福神漬よろしく名脇役のネギ。ネギが無ければこの世は闇。主役です。
ウイルスが自国ファースト嘲(あざ)笑う 高林 政輝
 【評】コロナを前に皆必死、他人のことなど考えてられない各国。この際中米で仲良くワクチン開発かな。
フライパン焦げは私の愚痴の数      片岡登代子
 【評】フライパンで済むなら幸せ。気負いのない表現に楽しさも伝わる。
つんどくが少しは減ったひきこもり    石田えい子
 【評】コロナの影響でひきこもりが多くなり、趣味にじっくり浸るのも良としよう。最小限のストレス発散になるかも。

2020年4月

もう傘寿母は百寿でまだ元気       木村 重子
 【評】百歳でお元気なお母さんの前でもう傘寿などいわないことです。お母さんを追い越す前向きの生き方が大事。
傘寿すぎ山ありすぎた俺の旅       髙橋 一三
 【評】人生山あり谷ありといわれてきました。振り返ればありすぎたと思うでしょうがすべて人生の糧(かて)になったものとプラス思考で行きましょう。
新コロナ世界を変えていつ眠る      岩谷 幸子
 【評】世界地図を赤く染めて、SF映画だったら見てられるのに。おぞましいウイルス。いつ眠る、の言葉に共鳴。
コロナ菌一帯一路で事を成す       阿部 右門
 【評】事の発端は中国、まるでシルクロードを走るごとく、最悪のシナリオ、アフリカ。痛烈な非難を吐き捨てる句。
一生は旅という名の長い道       長谷部マツ子
 【評】先の見えない旅、その通りですね。思わず出た本音、着眼のいい句。
羽根つけて財布と共に旅に出る      今村ゆう子
 【評】「羽根つけて」旅行先の商店街はどんなに喜ぶことだろう。両手を挙げて感謝の姿勢が見えるようです。
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