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北鹿川柳

川柳でユーモアのある街づくり
「川柳わらべの会」の協力を得て、平成7年にスタートした北鹿新聞社主催事業。管内5カ所に投句箱を設置し、広く読者の作品を募集しており、寄せられた作品の一部を毎月15日付の紙面で紹介しています。その中で月間賞に輝いた秀句を掲載します。

2020年6月

NEW
カラフルなマスクの友は目で笑う     三浦津彌子
 【評】「目で笑う」の表現がとても温かみが伝わる。全体からやさしさが伝わって来る。
ひと言がわたしの心わし掴み       児玉ユキヱ
 【評】「ひと言が」どんなことかみなさんで考えてみましょう。読み手に想像させる作風もおもしろいものです。参考にして下さい。
田植え終え蛙総出の祝いうた       長井 幹子
 【評】家族総出の田植えは、今では見られなくなったが、懐かしい初夏の風物詩。すかさず蛙がその夜代わりに祝い唄。ユーモラスなこれぞ川柳。
吐き出せぬ愚痴は日記へ書き流す     三上タツ子
 【評】あまり深く考えず、さらさらと自分を「書き流す」のが日記の良さであり強みでしょう。流れるようないい句です。
結ばれてほど良い距離が理想的      斎藤いく子
 【評】生きて行くには人との距離が大切。遠からず近からず距離を上手にとれる人は生き上手といわれます。何事もほどよく。
初夏の風ドレスコードは花の色      伊藤みつ子
 【評】この時期コロナ旋風に負けず、華やかにドレスアップしましょう。風もやさしく微笑んでくれますよ。

2020年5月

愛(め)でる人無くても花は綻(ほころ)びる 斎藤いく子
 【評】桜花(はな)は今春の事情も知らぬままいつもの様に咲き始め、風に舞う。見て、見てと誘う桜花(はな)に健気(けなげ)さと哀れを誘う一句。
苦も楽も刻んだしわに感謝状       三浦津彌子
 【評】人生、苦あり楽あり。それでも幸せに生きて来た証しとして、しわの数は勲章です。無理に消すことはありません。感謝のみ。
刻まれて主役になれぬ葱坊主      御所野ユウ子
 【評】焼ソバの紅ショウガ、カレーの福神漬よろしく名脇役のネギ。ネギが無ければこの世は闇。主役です。
ウイルスが自国ファースト嘲(あざ)笑う 高林 政輝
 【評】コロナを前に皆必死、他人のことなど考えてられない各国。この際中米で仲良くワクチン開発かな。
フライパン焦げは私の愚痴の数      片岡登代子
 【評】フライパンで済むなら幸せ。気負いのない表現に楽しさも伝わる。
つんどくが少しは減ったひきこもり    石田えい子
 【評】コロナの影響でひきこもりが多くなり、趣味にじっくり浸るのも良としよう。最小限のストレス発散になるかも。

2020年4月

もう傘寿母は百寿でまだ元気       木村 重子
 【評】百歳でお元気なお母さんの前でもう傘寿などいわないことです。お母さんを追い越す前向きの生き方が大事。
傘寿すぎ山ありすぎた俺の旅       髙橋 一三
 【評】人生山あり谷ありといわれてきました。振り返ればありすぎたと思うでしょうがすべて人生の糧(かて)になったものとプラス思考で行きましょう。
新コロナ世界を変えていつ眠る      岩谷 幸子
 【評】世界地図を赤く染めて、SF映画だったら見てられるのに。おぞましいウイルス。いつ眠る、の言葉に共鳴。
コロナ菌一帯一路で事を成す       阿部 右門
 【評】事の発端は中国、まるでシルクロードを走るごとく、最悪のシナリオ、アフリカ。痛烈な非難を吐き捨てる句。
一生は旅という名の長い道       長谷部マツ子
 【評】先の見えない旅、その通りですね。思わず出た本音、着眼のいい句。
羽根つけて財布と共に旅に出る      今村ゆう子
 【評】「羽根つけて」旅行先の商店街はどんなに喜ぶことだろう。両手を挙げて感謝の姿勢が見えるようです。

2020年3月

朝六時マスク不要の春を吸う       吉田 一雄
 【評】春がそこまで来ているというのに深呼吸も出来ないこの頃、せめて早起きをして…と。
あのマスク風邪か花粉かコロナかも    成田 純一
 【評】花粉症予防のマスクでも近頃見ると皆コロナウイルス予防のマスクに見えてくるが、まずはしっかりガードしよう。
老いてきて鯖よむ年も大胆に       長崎トモコ
 【評】若い時は年齢を聞く事も失礼。自分で話す事は勿論なかった時代。老いて今、適当に近い年に自分を置く。隠す必要もなくなりましたね。
電話待つ桜咲いたと弾む声        庄司ふさお
 【評】待ち望んでいた桜、見事に咲きました。お孫さんの声が聞こえて来そうです。電話を抱いて吉報を待っていた情景が目にみえる様です。
新聞の先ずは見出しを拾い読み      佐藤 義征
 【評】あとでじっくり読むとして、一通り目を通す見出し。それにしても話題が多すぎる世の中。スマホでも読むんですか。
あれこれと並べてしまう腹の虫      太田 順吉
 【評】人の心は何で決まるのかな。科学的には体液の分泌で?腹の虫のせいにしたら楽しいかもしれない。簡潔でいい句です。

2020年2月

朝の眉より柔らかに夕の顔        伊藤みつ子
 【評】キッと引いた眉の朝の顔、徐々にゆるんで優しい夕の顔、人間は変化して当然、能面ではいけません。心が形に出たいい句です。
世話してもわが道歩む猫である      芳賀 優子
 【評】子も猫も周囲の言うことを聞かず行動する。そこが良くて猫を飼う。さて子供は、猫とは違うが複雑、でも可愛い。
最期まで凛と咲いてた友いたむ      伴  朝子
 【評】余命を意識してからの心情は決して穏やかではないと思いますが、周囲に知られぬ様に最後まで凛として振る舞っていたお友達に「ありがとう」と言いたいですね。
祝杯にちょっと涙が味をつけ       片岡登代子
 【評】誰のお祝いだったのでしょう。甘いお酒が一粒の涙でどんな味に変わったでしょうか。おめでとうございます。
満天の星と語らい千鳥足         鳥潟  洵
 【評】こんな時代もあったなあ。若かったなあ。思い出すなあ。
二日酔い鬼の往ぬ間に迎え酒       成田 純一
 【評】こうなるのなら一杯減らしておけばよかった。反省しきり。しかもバレたりして。
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