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北鹿川柳

川柳でユーモアのある街づくり
「川柳わらべの会」の協力を得て、平成7年にスタートした北鹿新聞社主催事業。管内6カ所に投句箱を設置し、広く読者の作品を募集しており、寄せられた作品の一部を毎月15日付の紙面で紹介しています。その中で月間賞に輝いた秀句を掲載します。

2018年 9月

読みかけも手つかずもあり秋を待つ    石田えい子
 【評】涼しくなったらすべて片を付けよう、猛暑酷暑にやる気も起きない。秋には秋の風が吹く。
就活へ孫も燃えてる百日紅        佐藤 雪松
 【評】赤く燃えているサルスベリが、まるで孫の意気込みにも見える。私も倣(なら)って終(・)活といこう。
昭和史を書けば鉛筆泣けてくる      児玉ユキヱ
 【評】私にとっても故郷の様な昭和。次第に遠く去ってゆく歴史を綴っていれば鉛筆も走りが悪くなる。きっと心の涙が鉛筆に宿るのかも知れませんね。
いい仲間時々苦言投げてくれ       岩谷 隆史
 【評】いつも心地よいことばだけでは疎ましく感じる事もありますね。時に意に反した一言で仲間意識がめばえる事も。
ゴミ袋さげてパジャマに見送られ     北条  武
 【評】幸せな奥様とそれ以上に幸せな旦那様。今日もお仕事頑張ってネ。
哀しみの記憶残して猛暑行く       上杉 洋子
 【評】沖縄から北海道まで人の心を踏みにじった台風や猛暑、やりきれない日々でした。忘れてはいけませんね、何もかも。

2018年 8月

耳鳴りも木蔭の蝉と楽しまん  石田えい子
【評】耳の奥でじいんと音がする。もう治らないのなら、蝉の声と思って楽しめと言い聞かす。今日は蜩(ひぐらし)だ。
夏祭り果てて金魚の所在無げ  成田 純一
【評】俺たちこの後(あと)どこへ行くんだと言う声が聞こえて来そう。夜店の人もどこかへ行って居ない。
睡蓮の咲く水面にモネがいる  渡邊 藍子
【評】視力が落ちてゆくモネが全身全霊で描いたのがこの睡蓮だと聞いてます。吸いこまれる様なモネの力を感じます。
老いの道妻と競って物忘れ  佐藤 義征
【評】仲むつまじい御夫婦だと思います。お互いに何を忘れたか必ず会話が生まれます。「競って」の表現が面白いですね。
思いでを袂に秘めて宵まつり  早川恵美子
【評】何時になっても思い出は尽きぬ宵まつり。「袂に秘めて」が物語っている。
堂々と熊のニュースの指定席  片岡登代子
【評】毎日のように紙面をにぎわす熊の出没。指定席にはなってほしくないよネ。「堂々と」が

2018年 7月

雑草に生きる強さを教えられ  小田島 清
【評】雑草にも名前があると必死に主張する草。無造作に踏まれてもそれでも自分を主張し生きて来る。雑草には人間の英知を結集しても叶わない。学ばねば。
歳ととも暑さの程度少しずれ  佐藤 義征
【評】暑さ寒さに鈍感になっているのかも知れない。老いと共にそれが少しずれていると表現した方が洒落ているかも。
夏バテも猛暑もうれしダイエット  成田 純一
【評】この元気本当にうらやましい。少し欲しいなぁ。
思い出を写真に残し今日廃車  畠沢ヤエ子
【評】未だ少し早いような気もするが安全第一。思い切りがいいですネ。「写真に残し」が効く。
金平糖ツンツン尖る孫に似る  児玉ユキヱ
【評】ツンツンの表現が孫の態度と飴の形に共通してピッタリ。カリカリはますます良くない。
暑い日は青菜に塩の老いたる身  山内トミヱ
【評】力なく萎(しお)れる姿が見えて来ます。一番暑さに強いのは老人のはず。物理的には、医学的には。猛暑、酷暑、まだまだ続く。

2018年 6月

限りある命を知らせ花枯れる 工藤 善久
【評】胸にジーンとくる句です。人は命に限りがあると思わないことも多いような気がします。草花に学ばなければ。
病む母へ詫びて地団駄月の夜 児玉ユキヱ
【評】母にすまない、そして悔しい思いが伝わります。月も母の優しい顔に見えたのでしょう。
まだ出来る事を褒め合う老姉妹 早川恵美子
【評】お互いに褒め合い励まし合い出来なかった部分は補い合う。生きてゆく事に明るさがみえて来ますね。私も四人の老姉妹です。肯定的な生き方が一番ですね。
悔いること十指に余る生きた道 三浦津彌子
【評】振り返れば悔いる事だらけかも知れませんがそれを糧にしてこれからの余生を前むきに歩んでゆきましょう。
幸せの真中にいる丸い鼻 櫻庭 と美
【評】九十歳を過ぎて幸せにどっぷり漬かる。健康で働いているからでしょうね。
豊作を予約し終えた青田の美 畠沢ヤエ子
【評】田植えが無事終えた喜びと幾何学的な美しさ、なんとも言えぬ安堵の胸をなでおろす。あとは豊穣の秋を待つ。

2018年 5月

なつかしき春風と会う母校前 片岡登代子
【評】学校もセピア色に変ってるかも知れない。でもそこを通り抜ける風はあの頃を甦えらせてくれる胸がキュンとなる一瞬
はなまるのような笑顔で場が和む 三浦 紀子
【評】形があってもなくても丸には怒りとか嫌悪の表現はない。だれかが、丸く笑ってくれるところには必ず和みがありますよね。
水仙の土手が賑わうランドセル 御所野ユウ子
【評】集団下校の一年生と土手の水仙をとらえた見事な句。対岸で見た美しい風景か。
ふる里の昭和の風に会いにゆく 岩谷 隆史
【評】ふる里も昭和も遠くさせたくない気持ち解ります。同級会でしょうか。
満開の下でにこにこ姥(うば)桜 成田 キヨ
【評】娘盛りが過ぎてもなお美しさが残っている方々。終始笑顔で頬は桜色、少し召し上がったかな。
軽い荷で越えて行きたい八十路坂 太田 順吉
【評】軽い荷で明るく越えたいこれからの覚悟が見えます。幸多かれと祈ります。
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