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つつが虫に注意

奈良医院 院長
奈良正人

 暖かくなり、農作業や山菜採りなど屋外での活動が活発になる季節になりました。この季節は、例年つつが虫病の発生が報告される時期でもあり注意が必要です。昭和55年から平成26年までの秋田県のつつが虫病患者の月別届出数の累計をみると、5月が490件、6月が413件と、この2カ月に集中しています。昭和48年から平成26年までの発症患者さんの居住地区をみると、秋田県平均の約129人に対し、大館北秋地区は393人と県内トップです。感染要因別では、田畑(農作業等)485人、山林(山菜採り等)424人と約7割を占めています。

 症状としては頭痛、発熱から始まり、倦怠感が強く身体に発疹も出てきます。ここで大切なのは、治療しても熱が下がらないからといって、勝手に病院のハシゴをしないことです。通常使われる抗生物質で熱が下がらなくても、典型的な症状が時間と共に出てくるのが分かると、つつが虫病を見逃すことはありません。しかし、途中で紹介状を持たないで転院すると、今までの治療内容や経過が分からず、診断が遅れ生命の危険にさらされる事があるからです。

 つつが虫病は、刺されてから熱が出るまで(潜伏期)、約5~14日位の期間があります。症状が出てから治療しても間に合いますので、熱が出たり、刺し口に気が付いたりしたら早めに医療機関で診てもらいましょう。
予防法としては、山林や野山に出かけるとき長袖にするなど、肌を出さないようにするようにしましょう。帰宅したら衣類を取り替えながら、早めにシャワーを浴びたり、入浴したりして身体を洗うのが最も効果的です。そのような意味でつつが虫はこわくないと言えます。外出し身体を動かすことは生活習慣病や骨粗鬆症にも効果があると言われております。注意しながらも恐れず野山に出て、外の良い空気を吸えるようにしましょう。
どうぞ“つつがなく”お過ごし下さい。
(北秋田市 平成27年5月8日掲載)
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