毎週金曜日本紙掲載・協力:大館市北秋田郡医師会

便潜血反応検査の結果が来たら
うえだクリニック 上田忠

 食事やライフスタイルの変化により、大腸癌は着実に増えておりますが、大腸癌は癌の中でも比較的治りやすい癌で、早期の場合はもちろんのこと進行癌でも手術等でかなりの確率で治っていきます。このためにも便潜血反応検査による大腸癌検診は大変有効であります。便潜血反応は、ヒトヘモグロビンに特異的に反応する免疫便潜血反応で、簡単に言えば便に血が混じっているかどうかを調べる検査です。ただ簡単な検査ですが欠点もあることをあらかじめ理解しておく必要があります。大腸癌は必ずしも出血するとは限らないので、便潜血陰性だったからといって大腸癌はないとは言えないことです。検査の時だけ「たまたま」血が出てなかったということもあり得るからです。実際、大腸に進行癌があってもその陽性率は80%前後であり、早期癌となるとその陽性率は50%にも満たないということがわかっております。この点を十分理解した上で検査結果を見ることが重要です。
 便潜血反応検査は2日続けて便を検査しますが、結果は陽性(1日分のみ陽性であった場合、2日とも陽性であった場合)と陰性(2日とも陰性)に分けられます。@陽性の場合にはどちらの場合であっても精密検査(大腸内視鏡または注腸造影検査)を受けていただくことが大腸癌の早期発見にとって非常に重要です。陽性で受診される方の中には、もう1度便潜血反応検査を希望される方がいらっしゃいますが再度の検査は無意味です。A陰性の場合が少し問題になります。基本的には陰性の場合精密検査は必要ありませんが、陰性であっても何らかの症状のある方や家族歴で心配な方は精密検査を受けることをお勧め致します。また、前述しましたように大腸癌は常に出血しているとは限らないため、たとえ陰性であっても癌の見逃しを少なくするためには毎年検診を受けることが重要です。(北秋田市)
〈協力・大館市北秋田郡医師会http://www.daihoku−med.jp/〉
 (平成17年12月2日掲載)

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