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「子供の怪我の予防のために」
武内外科医院 武内純夫
六本木ヒルズの回転扉による小児の死亡事故のように、「小児の不慮の事故」が問題になっています。1歳以上の小児の死因の第1位は「不慮の事故」です。そして不幸にも死亡した1件の事故のかげに入院20〜130人、外来受診5000人、家庭で処置10万人、無処置19万人の事故があると言われています。
不慮の事故に対する予防や安全な環境づくりは、社会全体が取り組むべき問題であるとされていますが、やはり親の注意も必要です。
年齢階級別に死因を見ますと乳児では機械的窒息、1〜4歳の幼児期では溺死、自動車事故、5〜9歳の学童期では自動車事故が最も多くなっています。
今日は、私の外科医院に受診した子供さんの怪我について考えてみました。
【やけど】原因として冬季にはストーブによるやけどが多く見られます。また炊飯器、電気ポット、アイロン、みそしる・コーヒー・ラーメン(親がこぼし、子がやけどする場合もある)。対策としては原因となるものを子供の手の届くところに置かないようにする、特に熱いものが入ったカップ類はテーブルの端に置かないようにしましょう。
【転倒転落】転倒ではテーブル、テレビ台の角に頭、額、口唇をぶつけて切れることが多いので角ばった物はなるべく室内に置かないようにしましょう。転落は階段、段差、親が乗せていた自転車から落ちる例がありますが、打撲、すり傷、骨折などの原因になります。転落予防の柵をつけるとよいでしょう。
【その他の事故】スポーク損傷(自転車に乗せてもらっている子がタイヤのスポークで足を挫滅する)、カミソリ・はさみなど刃物による指の切り傷、車ドアの指の挟みこみも多い事故ですが、親の注意によって防げる事故です。
急を要する自動車事故、溺水、誤飲窒息などは重傷度が高く救急病院に搬送されます。しかし溺水の8割は家庭の浴槽で起きています。洗い場から浴槽の縁までの高さが50cm以下の場合、転落の可能性が高いと言われるので、残し湯を止め浴室入り口に鍵をつけたりします。誤飲窒息はタバコ、錠剤、防虫剤、乾燥剤、硬貨、ボタン電池などですが、いずれも手の届く範囲には置かないようにしましょう。ピーナツは気管に入りやすいので3歳になるまでは食べさせないようにしましょう。
以上不慮の事故は起きてから親が責任を感じるのでなく、予防することが大切なのです。
(大館市)
〈協力・大館市北秋田郡医師会http://www.daihoku−med.jp/〉
(平成17年7月22日掲載)
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