毎週金曜日本紙掲載・協力:大館市北秋田郡医師会

知らないうちに肝臓癌にならないために
C型慢性肝炎の最新治療(ペグインターフェロン&リバビリン併用療法)


伊藤内科医院院長
伊藤 隆唯

 C型慢性肝炎はC型肝炎ウイルスの持続感染により肝臓に障害が起こる病気で、放置すると多くの人が、20〜30年のうちに肝硬変や肝臓癌に進行します。現在、わが国では約200万人いるといわれており、また本人も気づかないC型肝炎ウイルス持続感染者(キャリア)が約50万人いると推測され、21世紀の国民病とまで言われています。また、肝臓癌による死亡は30年前に較べると約3倍に増え年間3万人を超え、肺癌、胃癌、大腸癌に次いで癌死亡の第4位を占めるに至っています。そして肝臓癌の75%はC型慢性肝炎が原因であることがわかっています。しかし、従来のインターフェロン単独療法あるいは抗ウイルス薬の併用療法ではあまり効果(約20%)がなく、しかも従来のインターフェロンでは週3回注射が必要という難点もあり、患者さんにとって非常に不満足なものでした。
 しかし、昨年2004年10月にC型慢性肝炎の最新治療が本邦でも承認されました。この治療法では飛躍的な治療効果が期待され、従来、治療困難とされていたハイリスクグループ(ジェノタイプ1&高ウイルス量)に対してもSVR(ウイルス消失)約50%を達成しており、しかも、週1回のみで、ペグインターフェロンの注射が可能になりました。
 当院でも、この治療導入を検討しており、現在、C型慢性肝炎で将来を心配されている患者さんに朗報と言えるでしょう!!
 しかし、この治療法は若干の副作用(発熱、貧血、白血球減少、血小板減少、うつ病など)があり、専門医での治療が必要です。
 詳細については最寄りの専門医にご相談ください。
(大館市)
〈協力・大館市北秋田郡医師会〉

(平成17年5月27日掲載)

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