|
花粉症をうまく乗り切る為に
武茂耳鼻咽喉科医院 武茂高行
全国の調査によれば、国民の約16%が花粉症に悩まされているとの事です。典型的な症状は絶え間のないくしゃみ、大量の鼻水と辛い鼻づまりで、人によっては目のかゆみや涙が止まらない等の症状も出ます。
花粉症の約70%は杉花粉が原因とされ、事実、国土の12%に杉が植えられています。杉花粉の飛散が年によって異なるのは前年7月頃の天候に左右される為です。雨が少なくて日照時間が長めの年には花芽が多く付き、翌年の気温が上昇する時期になって飛散が始まるのです。近年ではその前後に全国的な花粉情報が発表されるようになっています。
花粉症は遺伝的にアレルギー体質の人に発症し易いとされています。又、最近多く見られるアルミサッシや断熱材を使った住宅は気密性が高く高温多湿となり、その上絨毯を敷いた状態ではダニが発生したりハウスダスト(室内塵)が溜まり易くなる等アレルギー疾患を引き起こしやすい居住環境となっています。
花粉症対策について
1.花粉情報を活用して、花粉飛散の多い日は自宅の戸や窓を閉めて花粉の侵入を防ぎ外出を控える。
2.やむを得ず外出する場合には帽子を被り、花粉防御用の眼鏡とマスクを付ける。又花粉が付きやすい毛足の長い布地の服を着用しない等の対策をとる。
3.帰宅時には玄関先で十分に髪や衣服に付いた花粉を払い落としてから家に入る。そして直ちに洗顔、うがいをして良く鼻をかむ。
4.ダニやハウスダストが溜まりやすい絨毯は念入りに掃除して、床の清掃を怠らない。
5.規則正しい生活を心がけて、ストレスをためず、バランスのとれた食生活をおくる。
6.専門医を受診する。
最近では、花粉症発症予想日の数週間前から抗アレルギー剤を服用する事により、強いアレルギー反応が起きるのを予防したり、症状を軽く出来ることが分かっています。毎年症状が出る方は前もって服薬するのも効果的です。
治療法や薬剤も進歩しており、それぞれの症状に合わせて薬を選んだり、眠気の起こりにくいものに変える等、薬剤の組み合わせや用法を工夫する事により一層効果を上げられる様になっています。
又重症な患者さんには手術的治療も行われています。
(大館市)
〈協力・大館市北秋田郡医師会〉
(平成17年5月20日掲載)
|