毎週金曜日本紙掲載・協力:大館市北秋田郡医師会

COPDという病気を知っていますか?


たむら内科クリニック 田村 豊一

  突然、こう質問されても一般の人は、ご存知ないかもしれません。この病名は最近、提唱された傷病名で、以前から言われている慢性気管支炎と肺気腫を一緒にしたものです。横文字で、chronic obstructive pulmonary diseaseの頭文字をとってCOPDと略したものです。直訳しますと「慢性閉塞性肺疾患」といいます。
 この疾患が最近、注目されています。なぜなら、喫煙と関連する病気で、増加傾向にある疾患で、最近の疫学調査によれば、わが国では40歳以上の8・5%、約530万人がCOPD患者として潜在しているとされているからです。長年、一日に40本以上もタバコを吸うようなヘビー・スモーカーの人のほとんどが、この疾患に罹っているとさえ言われています。
 慢性の咳や痰があって、階段の昇り降りの際の体動時の息切れがある人は可能性が高いです。このような状態は、長年の経過で、徐々に進行してくるので本人も余り、気づかないことも多く、また、気づいて医師を受診し、診断がついたとしても余り良いクスリもなかったので、今までは放置されていました。しかし、最近は診断技術も向上してきましたし、良く効くクスリも発売されました。
 診断には、呼吸器を専門に標榜している医療機関を受診し、胸部レントゲン写真や胸部CT写真を撮ってもらい、呼吸機能検査としてのスパイロメトリー検査を行ってもらう必要があります。スパイロメトリー検査はそれ程、むずかしい検査ではありません。診断がついたら、喫煙を止めて、最近発売された写真に示されたような長時間作用型の吸入気管支拡張剤を一日1回、吸入するとかなり症状の緩和がされます。今までは、肺気腫と診断された人は、呼吸苦に苦しんでいる人も多かったのですがこの吸入薬で随分と楽になる人もいます。自分もこの病気ではないかと思われる人、どうせ治らない病気だと諦めないで、医療機関を訪れてみて下さい。

(平成17年4月8日掲載)

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