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「つづらごってなあに?」
たさき皮ふ科医院 田崎 理子
「先生、腰が痛くて湿布を貼ったら、かぶれて赤くなって痛みがひどくなったよ」
よく見ると背中の片側から腹にかけて、赤い発疹が出ています。「かぶれ」ではなく、帯状庖疹、いわゆるつづらごでウイルスにより生じます。ウイルスが原因と聞くとうつされたと思いがちですが、帯状庖疹は人からうつされるものではありません。たいていの人が水ぼうそうにかかります。水ぼうそうは水痘=帯状庖疹ウイルスによって生じます。
水ぼうそうが治ったあともウイルスは体の中の神経に息をひそめ、体の抵抗力が弱くなると再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に現れ帯状庖疹を発症させます。体の左右どちらか一方の神経に沿って、片側に赤い小さな水庖の群れが痛みを伴って現れます。この痛みはウイルスが神経を伝わって帯のように現れてくるためです。人にうつる事は殆どありませんが、水ぼうそうにかかっていない子供にはあまり接触しない方が良いでしょう。
以前は高齢者に多いと言われていましたが、最近は10〜20歳の青少年の間にもかかる人が増えています。又、一度発症したら、一生かからないと言われていましたが、最近では2回あるいは3回かかるケースも増えています。この様に低年齢化、あるいは2回以上かかる理由として、近年は水ぼうそうが流行しなくなり、ウイルスを抑える抗体の量が減っているせいではないかと考えられています。
かかったかなぁと思ったら、安静が重要です。以前はぐるっと廻ると命が危ないなどと言われていましたが、抗ウイルス剤の出現により重症化を防ぎ、治癒までの経過がずっと短くなりました。けれども、耳の近くに出来た場合は、難聴、めまい、顔面神経麻痺。目の近くの場合は結膜炎、角膜炎、眼筋麻痺などが生じます。又、神経が損傷を受けるために、初めは突き刺すような痛みを感じ、皮疹の治った後も頑固な神経痛やピリピリとした皮膚の違和感が残ることがあります。
神経や皮膚で増殖するウイルスの数は72時間でピークに達し、ウイルスの量は最大限に増えています。後遺症を残さないためにも早期発見、早期治療と充分な安静が大切です。
(平成16年11月26日掲載)
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