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打ち身・捻挫の応急処置
アイシングのすすめ
日本整形外科学会認定 専門医
日本整形外科学会認定 スポーツ医
東海林 博(大館市)
スポーツや作業で打ち身や捻挫などの外傷を受け、翌日になってわれわれの外来を訪れる患者さんは多くおられます。診ると局所はパンパンに腫れ、激しい痛みを訴えます。その際、何時も思うことは”どうしてけがをしたらすぐにアイシングをしなかったのだろうか”ということです。アイシングは時間が経過してからでは効果がなく受傷後すぐに行う必要があり、従って受傷現場における救急処置なのです。
アイシングはRICEといわれる、安静・冷却・圧迫・挙上をセットにしたスポーツや作業の現場における外傷の応急処置の一つです。
それでは冷却すればなぜいいのかということですが、
一、局所の炎症を抑制する
二、局所の腫れを抑える
三、血管の収縮
四、痛みを軽くする
五、筋紡錘活動の低下
などで、これにより治療期間が短縮され、予後も良好となります。
次に方法ですが、患部に氷を当て続けたときの感覚は、(1)痛い(2)暖かい(3)ピリピリする(4)感覚がなくなる、の四つのステージをとり、その経過時間は個人、年齢などで差がありますがおおよそ二十分といわれております。(4)のステージに入ると患部は氷麻酔が効いて痛みがありません。アイシングを中断して患部の温度が戻ってくると、痛みも戻ってきます。この時間も個人的に違いますが、おおむね六十分といわれます。けがをした人は現場での応急処置を終えて帰宅すると、冷やす時間を少し長めに取って三十分間、そして六十分休んでまた三十分間冷やすという方法が一般的です。使用する氷は製氷機の氷が原則で、冷蔵庫の氷はマイナス二〇度までもさがることがあり、凍傷をおこす心配がありますので水を入れて少し溶かすとか、アイスパックと皮膚の間にハンカチなどを入れるなどの方法で使用する必要があります。
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