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「きれいな花にはご用心」
たさき皮ふ科クリニック
田崎理子(大館市)
木枯らしの季節となってくると、室内に明るい色の花が欲しくなります。この時期にきまって、顔や手が赤く腫れたり、水ぶくれをおこして来院する方がいます。変わった物に触ってないか、根掘り葉掘り聞いていくと、以前から置いてある鉢植えの手入れをしたとの事。プリムラオブコニカ(西洋さくら草)によるかぶれです。
植物によるかぶれは、直接触れることで皮膚炎が起こるので接触性皮膚炎と呼ばれ、皮膚から侵入した葉や茎、花に含まれるアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)によって生じます。一度触れたからといってすぐに症状が現れるわけでなく、接触を重ねるうちに体がアレルギー状態となり、微量のアレルゲンにも反応して炎症などを引き起こすようになるのです。
植物によるかぶれは、アレルギー体質の人だけではなく、だれでも起こす可能性があります。花屋さんや、菊やレタスの栽培農家には、それらの植物にかぶれるようになっている人がよく見られます。
花なら、マーガレット、プリムラオブコニカ、アルストロメリア、菊、アネモネなどアレルギーを起こしやすい花です。
さてプリムラオブコニカの花は十二〜四月に咲き、庭先あるいは室内用としてよく観賞されております。株全体に長さ一mmくらいの白い腺毛が生えており、その中にプリミンというアレルゲンを含んでいます。この花による皮膚炎は、花に触ってから、皮膚炎が出るまでの期間が数週間から三、四カ月と長いため、花によるかぶれと気がつかないことが多いようです。
植物にかぶれているのでは?と思ったら、とにかく原因と思われる植物に近付かない事です。どうしてもその植物に触れなければならないときは、手袋をして皮膚を保護します。また、手で葉をよけて水やりをしたり、鉢を運んだり思わぬところで、腕や首に触れて皮膚炎をおこす事がありますから注意しましょう。
くれぐれもきれいな花にはご用心を。
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